“挟まれ屋”悪質手口の瞬間 被害続出・・・狙われたタクシードライバー【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年2月3日)
今、福岡市内で、“挟まれ屋”と呼ばれる男による、タクシードライバーを狙った被害が相次いでいます。男は、「ドアに足が挟まり、靴に傷が付いた」と主張し、金銭を要求するという手口を繰り返しています。
■乗車してすぐ・・・運転手に因縁
福岡市内で、“挟まれ屋”のトラブルに巻き込まれたタクシー。その一部始終を、ドライブレコーダーが捉えていました。
夜7時すぎ、1人の男がタクシーに乗り込んできます。
慣れた様子で乗車してきた男は、ドライバーがドアを閉めようとすると、靴が「挟まってる」と訴えてきました。
ドライバーが「大丈夫ですか」と尋ねても、返事をしません。行先を確認し、出発すると、男は再び口を開きます。
後部座席で悪態をつきながら、おもむろに携帯を取り出すと、ドライバーとの会話をやめ、電話で誰かと話し始めます。
優しい口調で食事の相談をする男。しばらくして目的地に近付くと、様子が一変します。
電話を切るや否や、再び強い口調で靴に傷が付いたと、ドライバーに因縁を付けます。
■「傷いったで」修理費要求も
お札を投げるように支払いながら、たたみ掛けるようにドライバーを追い詰めます。
ドライバーが会社に電話しようとした瞬間、ついに男は金銭の要求を始めます。
ドライバーが会社に電話を掛けると、男は突然、話を切り上げ、その場から去っていきました。
男が乗車してから降りるまで、4分ほどの出来事です。
■運転手困惑「挟んだ感覚ない」
“挟まれ屋”のトラブルに遭ったドライバーは、次のように話します。
被害に遭ったドライバー:「こういった状況は初めてなんですけど、異常でしたね。ちょっと自分もパニックというか、驚いていて。どうしたらいいんだろうっていうのは、正直思いました。関西の方だったんですけど、『どうしてくれんねん』みたいな感じで。(話の)流れが、何ですぐ修理屋さんにって話になるんだろうって。流暢(りゅうちょう)だなって」
関西弁で金銭を求められ、パニックになったというドライバー。当時、男の足を挟んだという感覚はなかったといいます。
被害に遭ったドライバー:「この時は、まだ閉め切っていなくて。たぶん、足は車の中に入っている状況。そのお客様から、足を挟まれたという状況をお聞きして、正直その時驚いた。挟んだ感覚がなかったので」
タクシーの後部座席のドアは閉める時、手元にあるレバーを下げて操作。足が挟まっていれば、レバーの感覚で分かるといいます。
トラブルに遭ったドライバー:「もう下がらないです。閉まらないです」「(Q.挟まったら分かる?)感覚的に、跳ね返る感じなんですよね」
後部座席の足元は、運転席からは見えないため、実際、どういう状況だったのかは、いまだに分かっていません。
■「痛って」運転手に5000円要求
一方、ドライバーの中には、男から強く迫られ、金銭を払ってしまったケースもあります。
「クレジットカード、大丈夫?」と言いながら、タクシーに乗ってきたのは、先ほどと同一人物とみられる男です。
この後、ドライバーは、男からタクシーを降りるよう迫られます。そして車外で、男に「靴が傷付いた。どうしてくれんだ。今、いくら持ってるんだ」とまくしたてられたといいます。
追い詰められたドライバーは対応に困り、現金5000円を渡すことにしました。
タクシー会社の責任者:「運転手の弱いところを、巧みについてきているなっていう。正直、足元は見えないです」「(Q.運転手さんって、靴も見たんですか?)運転手は、確認はしている。目立つような傷ではなかったみたいなんですけど、挟んでできた傷なのかどうかっていうのは、そこでは判断はつかなかった」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年2月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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