「生きてる人からもらったことは言ってほしくない」再逮捕されたNPO理事の音声入手 臓器“あっせん”事件|TBS NEWS DIG
海外での肝臓移植をあっせんしたとして逮捕されたNPOの理事が、別の患者に腎臓をあっせんしたとして警視庁に再逮捕されました。
「情熱をもって患者さんの命を助けたいと」
逮捕前、取材にこう話していたNPO「難病患者支援の会」の理事・菊池仁達容疑者(62)。
都内の男性(40代)にベラルーシの病院での肝臓移植を無許可であっせんしたとして、今月7日に逮捕され、さらに別の男性(50代)にもベラルーシでの腎臓移植をあっせんし、去年7月に手術を受けさせた疑いで、きょう、警視庁に再逮捕されました。
腎臓を移植した男性はおよそ1850万円をNPOに支払っていましたが、現地での移植手術の相場はおよそ800万円でした。
菊池仁達容疑者
「(移植を希望する)そういった人たちが変なとこで騙されたり、ひどい目に遭わないように、それをカバーするのは僕たちの活動です」
腎不全を患うこの男性も、菊池容疑者を頼り、おととしキルギスで移植手術を受けようとしましたが…。
NPOを通し腎臓移植を受けようとした 小沢克年さん
「順番待ってたら4人、先に受けたうち、日本人の女性の方が意識が戻らないと聞いて、ちょっともう命は預けられないなって」
男性はいったん移植を断念しますが、その後、菊池容疑者からほかの国での移植を提案されます。これはその際の音声―。
菊池仁達容疑者
「実際は、ベラルーシは死体(からの移植)ですよ。カザフとタジキスタンは生体」
さらに、菊池容疑者は生きている人からの臓器提供について、隠蔽とも取れる指示を出していました。
菊池仁達容疑者
「口が裂けても生きてる人からもらったってことは言って欲しくない。そうしないと生きている人からもらったっていうと、いろんな攻撃を受けるから、はっきり言って。結局、裏で金が動いてんじゃないかとかね、貧乏の人から買ったんじゃないのとか言われますから。死んだ方から私は腎臓をもらったよという形で最後まで一貫して、そういう形をとって欲しい」
移植のあっせんで多額の利益を得ていたとみられる菊池容疑者。
専門家はこうした“闇移植”を生まないため、制度改正が必要と指摘します。
渡航移植の問題に詳しい 浜松医科大 大磯義一郎教授
「国内の移植に関しては日本臓器移植ネットワークさんが全部データベースにして登録している。けれども海外渡航移植に関しては基本的にはデータベースに載らない。渡航移植もデータベース化、登録することによって、トレーシングができるようにして法律上の登録義務を課すことによって、怪しげなおかしな移植というのは見ればわかる状況になる」
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