【中国が仲介役に名乗り】ウクライナ侵攻で“対話と停戦”強調の思惑◆日曜スクープ◆(2023年2月26日)

【中国が仲介役に名乗り】ウクライナ侵攻で“対話と停戦”強調の思惑◆日曜スクープ◆(2023年2月26日)

【中国が仲介役に名乗り】ウクライナ侵攻で“対話と停戦”強調の思惑◆日曜スクープ◆(2023年2月26日)

ウクライナ和平仲介に向けて、中国は外交を加速させる。侵攻1年のタイミングに合わせ、外交トップ・王毅政治局委員がウクライナとロシアに積極的な動きを見せる。王毅氏は、18日、ドイツ・ミュンヘンでウクライナのクレバ外相とも会談。クレバ外相は王毅氏から「和平案」の概要を伝えられたことを明らかにし、「慎重に検討する」と応じた。また、プーチン大統領は22日、モスクワを訪問した王毅氏と会談、「中国の国内事情はわかるが、ロシア訪問を待っている」と述べ、習近平国家主席の早期訪問に期待を示した。

中国外務省は24日、ウクライナ侵攻1年を契機に、「政治的解決に関する中国の立場」という文書を発表、和平交渉の再開を促すなど12項目の提案を公表した。中国の提案では「すべての国の主権を尊重」「和平交渉の再開」、また、核兵器による威嚇・使用を反対する「戦略リスクの軽減」、さらに、「一方的な制裁の禁止」などが盛り込まれた。ロシア外務省のザハロワ報道官は「われわれは中国の見解を共有する」と歓迎の意を示したうえで、「政治および外交的手段を通じ目的を達成することに前向きだ」と述べた。これは、ロシアが一方的に併合を宣言した4州をウクライナがロシアの領土と認めることが前提とする考えを示したものだ。バイデン米大統領は「ウクライナにとって全く不条理なこの戦争の結末について、中国が仲裁交渉を行うことに合理性がない」と仲介役として不適格だと警戒感を示した。中国が仲介役に名乗り出たことについて、ショルツ独首相も「幻想を抱くべきではない」と警告した。また、ゼレンスキー大統領は24日、侵攻終結に向けた中国提案について、「習近平国家主席との会談を計画している」と明らかにした。一方、中国外務省は25日、ロシアのウクライナ侵攻を支持するベラルーシ・ルカシェンコ大統領が、28日から3月2日の日程で、中国に訪問することを明らかにした。習近平国家主席が招いた形で、滞在中に両首脳が会談すると見られる。ルカシェンコ大統領は今月17日に、プーチン大統領と会談し、軍事協力の拡大について協議をしていたが、このタイミングで、ルカシェンコ大統領が訪中することの意味と狙いとは。ルカシェンコ大統領に対する習国家主席の発言に注目が集まる。

侵攻の平和的解決に向け、中国が積極的な姿勢をアピールする一方で、米国は、中国がロシアへの武器支援を検討し、中国との間で激しい応酬が続く。ブリンケン米国務長官は米テレビのインタビューで、18日にドイツ・ミュンヘンで会談した中国外交トップの王毅氏に「中国がロシアに殺傷力のあるものの支援を検討しているという情報がある。これは深刻な問題だと王毅氏に共有するのが重要だった」と警告したことを明らかにした。これに対して、中国外務省は「絶えず戦場に武器を運び込んでいるのは米国であり、中国に命令する資格はない」と反発した。ドイツ誌「シュピーゲル」は23日、中国企業が4月までに、無人航空機・ドローン試作機100機をロシア国防省に送る方向で調整していると報じた。中国政府は「一貫して軍事品の輸出に対し、慎重かつ責任のある態度であり、紛争地域や交戦当事者に対していかなる武器も販売しない」と報道内容を完全に否定した。ゼレンスキー大統領は「中国がロシアに兵器を供給しないと信じたい。私にとって非常に重要です」と述べ、中国の動きを注視する考えを示した。
★ゲスト:駒木明義(朝日新聞論説委員)、小泉悠(東大先端研専任講師)
★アンカー:片山善博(大正大学地域構想研究所所長)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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