【ヒモトクっ】「こんにゃく」が海外やビーガンに人気!
日本の食が海外で愛されています。日本の農林水産物・食品の輸出額は年々増加し、去年は過去最高を更新しました。日本の食の人気が急上昇している理由をヒモトキます。
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祝日の23日、東京・代々木公園で開催されていたのは、全国各地の魚介グルメが楽しめる「魚ジャパンフェス」です。4年ぶりの開催に多くの人でにぎわう中、海外から訪れた人の姿もありました。
オーストラリア人
「とてもおいしい。日本の食材は新鮮ですね」
イギリス人
「おいしい」
「とても大きいし」
香港では日本の食をPRするイベントが開かれ、ショーケースには日本料理店の弁当が並んでいました。 日本の農林水産物・食品の輸出額は年々、増加していて、去年は1兆4148億円と過去最高を大きく更新しました。日本の食が改めて世界に注目されています。
去年、輸出額が目立った主な品目は青果物やウイスキー、ホタテです。海外での家庭消費が拡大した青果物は474億円、知名度の向上が追い風となったウイスキーは560億円、アメリカや中国への輸出が拡大したホタテは910億円になりました。
ホタテの輸出額が断トツとなっていますが、日本のホタテは海外のものと比べて比較的貝柱が大きく、安全に生で食べられるということで、元々人気だったといいます。今は特に香港や台湾で人気だということです。
実際、香港のスーパーでは、大量に日本のホタテが売られています。海外に日本の食品をPRしているJFOODOによると、ホタテは、春節などのお祝い事で食べられる縁起物だそうです。「順風満帆」と「帆立(ホタテ)」は、「帆」という漢字が一緒ということがあります。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大を機に、日常的に自宅で食べる家庭も増えたことから、需要が増えているのではないかといいます。
これを機に日本の食を海外でアピールする大手企業も出てきています。
ドン・キホーテの運営会社は、台湾やマレーシア、シンガポールなどで展開している店舗内に、日本産のお米を使ったおにぎりなどを販売する店をオープンしています。
最大のこだわりは、「精米したて」の米を提供すること。「精米したて」を提供することで、本来のうまみや甘みを味わうことができるといいます。
こうした中、特に世界で今、注目されている日本の食材が「こんにゃく」です。
英語では「Konjac(コンジャック)」と呼ばれていて、ヨーロッパではビーガン、いわゆる動物性の食品を口にしない人に人気で、ラーメンの麺などにアレンジされたものが人気だといいます。例えば他にも、こんにゃくジャーキーやこんにゃくわらび餅などもあります。
加工したこんにゃくを多く生産しているのは、こんにゃく芋の生産量が全国の9割以上を占めている群馬県です。アメリカのスーパーの担当者が工場を直接訪れ、新商品を共同で開発した会社もあり、「枝豆こんにゃく」という商品がアメリカのスーパーに並んでいます。
群馬県によると、こんにゃく製品の昨年の輸出額は約3億円で、9年前と比べると4倍になっているということです。
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日本の食の輸出が好調な一方で、日本全体を見ると貿易収支は赤字が続いています。18か月連続で赤字が続き、先月は一月あたりとしては初めて3兆円を超えました。これを少しでも改善させるカギとなってくるのが、食の輸出というわけです。
資源・食糧問題研究所の柴田明夫さんは、「海外市場のニーズに合わせて、日本の食を輸出していくことが重要」と指摘しています。日本の食の需要を海外に定着させることが大切だということです。
食の輸出だけで貿易赤字が改善されるわけではないですが、日本の底力を世界に見せたいところではあります。世界の人たちに愛される日本食であり続けてほしいものです。
(2023年2月23日放送「news every.」より)
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