天皇陛下“皇室SNS”初言及 実現までの“ハードル”は…宮内庁のホンネ(2023年2月23日)

天皇陛下“皇室SNS”初言及 実現までの“ハードル”は…宮内庁のホンネ(2023年2月23日)

天皇陛下“皇室SNS”初言及 実現までの“ハードル”は…宮内庁のホンネ(2023年2月23日)

23日、天皇陛下の即位後初めて、誕生日の一般参賀が行われました。

今回、陛下が記者会見で初めて言及した「皇室のSNS活用」について。実現までに、どんなハードルがあるのでしょうか。宮内庁の“ホンネ”を聞きました。

■英国王室SNSは…常に“共通の話題”を共有

まずは、“SNS”をどのように活用すればいいのか。先駆者でもあるイギリス王室の例を見ていきます。

イギリス王室はインスタグラムなど4つのSNSでアカウントを開設、総フォロワー数はおよそ2640万人です。イギリスの人口約6700万人と比較しても、多くのフォロワーがいることが分かります。

SNS活用によってイギリス王室にどんな変化があったのか、英国王室ジャーナリスト・多賀幹子さんに話を聞きました。

ダイアナ妃が亡くなった後、王室が叩かれたことをきっかけに、国民にとって「開かれた王室」を目指すために開始されたという経緯があります。

また、王室と国民の間に距離を縮めるツールとして、常に“共通の話題”を共有できることが、SNS開設の理由としてあるようです。

■宮内庁担当記者「活用に向け動いているが…」

では、日本の皇室のSNS活用は、どのように進めていくのでしょうか。

宮内庁は、今年の4月に「広報室」を新設。皇室に関する誤った情報が広まらないようにするため、およそ10人のスタッフで積極的な情報発信を目指しています。

社会部宮内庁担当の遠藤行泰記者は、「SNS活用に向けて動いているが、“すぐ開始”というわけにはいかない」と話します。

宮内庁関係者によると、これには「3つのホンネ」があるからだといいます。

■懸念は…「人選」「文字数制限」「炎上」

1つ目は「4月の発足時に体制がそろわない可能性」です。

皇室のSNS担当者には、SNSの専門的な知識や技術だけではなく、皇室への理解も必要です。

そのため、人選に時間を要するということです。

2つ目は「限られた文字数で、国民との信頼関係が築けるのか」ということです。

そして3つ目は、「炎上を懸念」しているということです。

例えば、好ましくないコメントがあっても、削除してしまっていいのかどうか。放置していいのかどうかも含めて、対応に迷っているそうです。

皇室のSNS活用には、まだ少し時間がかかるかもしれません。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年2月23日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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