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神戸・新長田の再開発を市民目線で検証した書籍出版 市長「勉強させていただきたい」(2022年2月2日)
『復興災害』とも指摘される神戸・新長田の巨大再開発を市民目線で検証した本「負の遺産を持続可能な資産へ」が出版され、市長に提出されました。
阪神・淡路大震災で甚大な被害が出た新長田駅南地区で、神戸市が推し進めた巨大再開発。来年完了する予定ですが、市が保有する区画の約6割が売れ残っていて、300億円以上の赤字が確実となっています。
市は再開発を検証し「生活再建はおおむね達成した」としましたが、「批判的な分析がなく事業の本質が明らかになっていない」として、大学教授などの有志が独自の検証を進めてきました。
そして2月2日、検証報告書を神戸市の久元喜造市長に提出しました。
検証報告書は書籍として出版され、「バブル期から存在した再開発プランを震災に便乗して実行した」「共用部分の管理コストなど震災前にはなかった負担を被災者に強いる構造を生んだ」などと指摘しています。
(京都府立大学 広原盛明名誉教授(元学長))
「新長田の商店街がこれから持続的に発展できるかどうかは、長田区のみならず神戸市全体にとって大変大きな問題」
(神戸市 久元喜造市長)
「これだけのものをまとめていただきましたので、この本自体は、市役所内でよく勉強させていただきたい」
書籍は神戸や大阪の書店で販売されています。
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