コロナ禍のブロードウェイミュージカル「MJ」初公開
新型コロナウイルス感染拡大のピークを超えたとみられているアメリカ・ニューヨークでは、ブロードウェイミュージカルが再開。本格的に活気を取り戻しています。
記者
「世界最高峰の舞台が集うブロードウェイミュージカル。シカゴにアラジン、ライオンキング、ハリーポッターと、看板や立ち並ぶ建物を見るだけでわくわくします」
こちらが、MJミュージカルシアター。ミュージカル「MJ」は、12年前亡くなったマイケル・ジャクソンの半生を描いた作品です。コロナ禍の影響で予定より1年半遅れ、この日ようやくオープニングナイトを迎えました。
記者
「本来ですと、2020年の7月にブロードウェイで公演される予定でした、このミュージカル『MJ』。ようやくこの日を迎えました」
記者
「きょうオープニングナイトを迎える直前に、出演者たちが通ります」
少年時代のマイケル・ジャクソン役
「とても嬉しいです。この場にいられることを光栄に思います」
ブロードウェイミュージカルは、感染拡大により1年半の閉鎖期間がありました。 去年9月に一度再開したものの、出演者やスタッフに感染者が相次ぎ、休演する事態となっていたのです。
舞台装飾担当の男性
「感染の拡大で何度も延期になりました。この日が来るなんて信じられないです」
出演者
「ダンスやパフォーマンスができなくて寂しかった。やっとここまで来られて嬉しいです」
この日を待ちわびた招待客の中には、ジャクソンファミリーの姿も。そして、いよいよショータイム。特別に撮影が許可され劇場内へ入ります。
カーテンコールでは。
記者
「大歓声です、ブロードウェイミュージカル『MJ』、初日公演を終えました。最高!」
客
「観客の熱気がすごかったわ」
「5回くらいみんな総立ちで拍手してたよ」
大歓声に包まれながら初日を終えた「MJ」。関係者は、マイケル・ジャクソンのショーをきっかけに、ブロードウェイが早く元の姿に戻ってほしいと期待を寄せています。
MJ共同プロデューサー 吉井久美子さん
「Show Must Go Onという言葉があって、それを皆さん信じているんですね。この暗闇からいつか抜けられると信じて」
ミュージックデザイナー ヒロ・イイダさん
「お客さんの反応を見ると、通常のショーより待ってましたという感じが、制作側にも伝わってくる。ブロードウェイが戻ってきたなと実感します」
今年に入り一日の新規感染者が4万人にも及んだニューヨークは、現在4000人余りと大幅に減少しています。街行く観光客の姿は依然として少ないものの、アメリカ文化の象徴は本来の熱気を取り戻しつつあります。(02日15:38)
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