生後2か月の赤ちゃんも・・・コロナで“家族全滅”家庭内感染で今起きていること

生後2か月の赤ちゃんも・・・コロナで“家族全滅”家庭内感染で今起きていること

生後2か月の赤ちゃんも・・・コロナで“家族全滅”家庭内感染で今起きていること

新型コロナの新規感染者は26日、全国で7万人を上回り、過去最多を更新しました。いま大きな問題となっている家庭内感染。生後2か月の赤ちゃんも含め、家族全員が感染した家庭で起きていることは・・・。

■「家族全滅 地獄だった」

夫と5歳の長男、生後2か月の長女と暮らす4人家族のAさん。

今月13日、まずは長男が嘔吐と発熱。その5日後には、Aさんと夫が40度近い発熱。
生後2か月の長女は発熱はないものの鼻水の症状があり、家族全員がコロナ陽性でした。

夫:家族全員本当に全滅でしたね。

誰かの容体が急変してもすぐに分かるよう家族全員リビングで寝ています。

ただ、長男は2日間発熱しただけで回復。
一方Aさん夫婦は1週間近く発熱が続いたため困ったのが・・・。

夫:やっぱり子供の相手をしないと、子供もしんどいし、僕もしんどいし、妻もしんどいし赤ちゃんのことも心配しているっていう状態。頭の中が全部ぐちゃぐちゃになってしまいました。
Aさん:地獄でしたね。熱が39度を超えても起き上がって赤ちゃんにおっぱいをあげなければいけないというのがすごくしんどくて。でもあげないと生きていけないし。

小さい子供がいたら家庭内感染を防ぐのは難しいと実感したというAさん。
ただ1点、後悔していることもあるといいます。

Aさん:『息子さんが嘔吐したからお迎えに来てください』って言われたとき「胃腸炎かな」と思ったんですよ。コロナという疑いをまず持たなかったんで、すぐに隔離したりとか、家の中でもちゃんときっちりマスクしてとかしてれば誰かは助かったのかなって今思ったりします。

■“60人以上が欠勤”医療の現場では

重症者を含む14人のコロナ患者が入院する千葉大学病院では、感染拡大の影響で、現場の負担が増えているといいます。

千葉大学病院 感染制御部長 猪狩英俊医師:
濃厚接触者やコロナ関連で出勤できない方も多くて、60数名が出勤できない状態になっている。

山本恵里伽キャスター:
スタッフの皆さんの感染による医療のひっ迫というのもいま起きている?

猪狩英俊医師:
もう起き始めていると思います。担当する診療科、あるいは病棟の師長さんたちはそれでビクビクしているんじゃないかと思います。

病院全体で、医療スタッフ「60人以上」が欠勤。感染や濃厚接触に加え、子どもが通う施設の休園や休校などが影響しているといいます。

猪狩英俊医師:
これからはですね、コロナも診なくちゃいけないし、コロナ以外の疾患も診なくちゃいけないっていうのがどこの病院でも与えられた命題だと思います。
入院の稼働を下げるとか、外来を抑制するなどして診療体制を割り振っていかなくちゃいけないかなと思っています。

■“手術が受けられない”

医療スタッフの不足は、“コロナ以外の医療”にも影を落としています。

手術が延期になった女性(30代):
もうショックで どうしようもない状態になっています。

去年7月、乳がんの手術を行った30代の女性。
転移や再発のリスクを抑えるため、乳腺の摘出手術を来月8日、「大阪市内の病院」で受ける予定だったといいますが・・・。

手術が延期になった女性(30代):
『病院の医療スタッフが自宅療養や濃厚接触者になってしまった』『職員が自宅待機をせざるを得なくなってしまったので病床数に対して人員が回らないと手術ができない』ということを病院の方から言われてしまって。

手術は延期となり、日程は白紙の状態だといいます。

手術が延期になった女性(30代):
このご時世なので命に関わる手術を優先するというのは重々承知はしているんですけど、いつ再発するか分からないという状況なのでそこも考えるとちょっと不安な気持ちが増えてきたかなというところです。
(26日23:15)

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