「こんなに日本人と一気に対戦することがないので、新鮮な部分はあった」ダルビッシュ(2023年2月21日)

「こんなに日本人と一気に対戦することがないので、新鮮な部分はあった」ダルビッシュ(2023年2月21日)

「こんなに日本人と一気に対戦することがないので、新鮮な部分はあった」ダルビッシュ(2023年2月21日)

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」のダルビッシュ有投手は21日、練習後に報道陣の質問に答えました。

Q:初の実戦登板は、どんな登板だったか?
ダルビッシュ:久しぶりの日本で投げる機会だったので、すごくたくさんのファンの方々が見に来てくださってましたし、全体的にすごく楽しくできたと思います。

Q:日本での登板は米国と違う感覚か?
ダルビッシュ:そこまで違った感覚はないです。例えばマウンドであったりとか、そういうところは違いますが、こんなに日本人と一気に対戦することがないので、そういうところで新鮮な部分はありました。

Q:今日はどのようなテーマを持ってマウンドに立ったか?
ダルビッシュ:とにかく打ちに来る打者に投げるということだけで、特に配球がどうだとか、変化球のキレをどうするとかは考えずに、その感覚だけを確かめに行くという感じでした。

Q:村上宗隆選手との対戦はどうだったか?
ダルビッシュ:打った瞬間、行ったかなというふうに思った。でも、こんなところで公開処刑されて…僕としては、ちょっと悲しいです。

Q:村上選手に投げた球の感覚は?
ダルビッシュ:あれはツーシームをインコースから入れようとしたんですけど、高めに吹き上がって、真ん中高めに行きましたけど、あの球をそんなに簡単にはメジャーのバッターでも打てない。それを一発で打ったのでびっくりしました。

Q:打たれたのは予想外だったか?
ダルビッシュ:ファウルかなという感じだったんですけど、それをしっかり芯でとらえてる。本人は「風です!」とか言ってましたけど、僕としても経験はあるので、ちゃんととらえていたなと思います。

Q:村上選手のことを日本の4番候補として見てみて、どう感じたか?
ダルビッシュ:ずっと動画とかでは見ていたので、本物だっていうふうに思いましたし、打席での目とかに本当に雰囲気がある。普段すごく明るい選手なんですけど、集中した時は怖いと感じました。

Q:村上選手との対決をおかわりしたのは、自身の希望か?
ダルビッシュ:いや、もう、おかわりしといてしっかり打たれるという、ちょっとすごく恥ずかしい結果だったんですけど(笑)。あれも外からのスライダーで、結構簡単に通るような球ですけど、しっかり待って逆方向に軽打をしてきた。本人は外からのスライダー来ると思いましたって言ってたので、そういうところで頭もいいなと思いました。

Q:日本の4番として村上選手に頼もしさを感じたか?
ダルビッシュ:そう思いますし、これからいずれメジャーとかに行く可能性もありますから、日本の選手の評価を変えられるような選手だと思います。

Q:今日の投球について手応えや収穫は?
ダルビッシュ:バッターに投げたというところではよかったですけど、気温がすごく低かったですし、朝起きたときに気温も調べてやめようかなと思った。アメリカだとそれが通用するけれど、こっちでは発表してしまっているので、投げるしかないかなっていう難しいところはあった。でも本当に楽しかったです。

Q:一球ごとにファンが歓声をあげていたが?
ダルビッシュ:打者に集中していたので声は聞こえてなかったですが、ずっと見てくださってすごく感謝しています。

Q:村上選手とはまた対戦したい?
ダルビッシュ:そうですね。次は、自分も違った状態でいけると思う。ただ、ライブBPとなると、他の選手とまだ対戦していない。みんな対戦したいって言ってくださっているので、そことのバランスもありますけれど、また対戦したいという気持ちはあります。

Q:ライブBPでの登板後、甲斐拓也捕手との話は?
ダルビッシュ:すごく気を遣ってくれている。「僕の構えはどうですか?」「あの時の球種の選択は…」って言ってたので、とりあえず今はわからないのは当たり前だから、ちょっとずつ焦らずにと伝えた。甲斐選手はずっと日本でナンバーワンのキャッチャーだと思うから、そんなに僕はいろいろと言いたくなかったので、大丈夫だよっていう話はしました。

Q:これからの調整について一言
ダルビッシュ:一番は寒い日をどう過ごすかということ。自分はある程度経験があるので、例えばお酒を飲み過ぎないとか、本当に基本的なことですけれど、食事の面などでコンディショニングしたいと思っています。

Q:対戦後に村上選手とはベンチで何を話したか?
ダルビッシュ:(村上選手が)「自分、どうですか?」ということを聞いてくれた。「離れているんですけど、それはどう思いますか?」とか。あと、どんなことを話したかな…。僕はすごいバッターだと思ったよと、そういう感じの会話はしました。

Q:ダルビッシュ投手から「この球どうだった?」と聞いたことはあるか?
ダルビッシュ:いや、聞いてないです。自分の球は自分で分かっているので。

Q:寒さについて、ブルペンでは長袖、ライブBP中は半袖だった意図は?
ダルビッシュ:侍ジャパンのユニホームの生地的に、半袖でそのまま投げて行くと冷えた状態になるので、着替えたかった。寒い中で皮膚を出して投げるのもいやだったので、なるべく長袖で投げてギリギリで半袖にした。いつも試合は半袖で投げるので、そういう感じでやりました。

Q:今日の投球ではスライダーで空振りやファウルを取れていたが?
ダルビッシュ:スライダーは良かったと思います。今日は体の開きが早いとかいろいろあったんですけど、体が突っ込んでるとか。そういう時、真っすぐはあんまり今日みたいに良くない時があるんですけど、スライダーは基本的にずっといい。
スライダーでも横や斜めを混ぜて、右バッターならちょっと頭を動かしたりとか、そういうところで打者の反応がいいなと思ったので、そこは良かったと思います。

Q:ブルペンで甲斐捕手に上体を起こすように求めていた意図は?
ダルビッシュ:日本のピッチャーで高めに投げるピッチャーってあまりいないと思うんですけど、僕は基本的に高めに投げたいピッチャーなので伝えた。
甲斐選手としては低めに構えないといけないと考えていると思うんですよね。特に本人、フレーミングのことをやっているので。だから自分はちょっと高めに構えてほしいということを言いました。

Q:野球の技術のことではないが、宇田川優希選手がチームになじめずに悩んでいるそう。昨日、『宇田川会』を開催して、どうフォローをかけたか?
ダルビッシュ:どういうふうにと言うか、普通に投手会をやっていて、(宇田川選手は)中心にいて、すごく楽しそうにしゃべっていたというのはあった。最後にみんなで外で記念撮影をしようかと話していて、そういう記事(宇田川選手がなじめていないという内容)もあったから宇田川君が真ん中で腕を組んで、みんなで囲んで写真を撮ろうよと話していて、それがすごくうれしそうだった。そういう意味で良かった。もともとは投手会という感じでやっただけ。

Q:宇田川選手は減量中だが、ダルビッシュ投手に「アメリカのピッチャーは太っている選手いっぱいいるよ」と言われ、気持ちが楽になったと。宇田川選手は「アイスをいっぱい食べさせてもらいました」と言っていました。
ダルビッシュ:めっちゃ食べてました(笑)。
減量って言うから、身体見てもそんな太っているとは思わないし、おなかを触ってもそんなでもない。体重というよりかは動けないというところが問題だから、動くためのアプローチをしないといけない。でも、減量となってしまうと、僕の身体がそうであるなら球速が落ちてしまったりとか、手の感覚がおかしくなってしまうから、声をかけた。
昨日(投手会での出来事)もそうだけど、1年前は育成で、そこからいきなり侍ジャパンに来て、ここでも減量だとか、それはあまりにも1人の人間が背負うには大きすぎる。それはすごく嫌だった。 ※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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