モデルナ製の活用がカギに 3回目接種加速へ「1日5000人に拡大」(2022年2月2日)
新型コロナワクチンの3回目の接種をなんとか加速させようと、岸田総理は大規模接種センターで接種できる人数を一日あたり5000人に拡大すると表明しました。
“接種”加速へ、起爆剤となるのでしょうか。
岸田総理大臣:「昨年と同様のペースで接種を進めるべく、来週には一日あたりの接種回数を5000回程度まで拡大したい」
東京の大規模接種センターは現在、一日あたり720人の枠を5000人程度に拡大します。とはいえ、それでも前回の1万回接種の半分程度にとどまっています。その理由の一つが・・・。
“エレベーターの老朽化”により、上層階が活用できなかったことが要因の一つとして挙げられています。
松野官房長官:「大手町合同庁舎3号館の1階に加えて上層階を活用することや、自衛隊や民間の看護師のさらなる活用により対応することを検討している」
もう一つ鍵となるのが不人気と言われる“モデルナ”社製の活用です。こんな異例の要請もありました。
堀内ワクチン担当大臣:「閣僚の皆様に対し、追加接種におけるご自身の『モデルナ社ワクチン』の積極的な検討、積極的な情報発信をして頂くよう協力をお願いしてきた」
逆手に取って、接種を促進した自治体があります。
東京・三鷹市では「モデルナを使うこと」を前提に、12月から高齢者の先行予約を行い、先月25日から開始。ファイザー社製は今月3日からとなっています。
つまり、“いち早く打てる”モデルナか“待って打つ”ファイザーかを選べるようにしました。
三鷹市ワクチン接種担当・伊藤幸寛部長:「(先行予約は)接種券が手元に届く前から申請することが可能でした。基礎疾患がある方にも早く接種の機会を提供したい、そのことから(先行予約という)前倒しを考えた」
2回目接種までは、高齢者のうち9割がファイザーだった三鷹市。3回目は国からの供給が半々になるとされ、編み出した作戦です。
三鷹市ワクチン接種担当・伊藤幸寛部長:「交互接種について抵抗感のある方も多くいるだろう。そうしたなかではどのようにモデルナを活用していくかが課題でした」
前回まではファイザーを打った人も、早く打てる方を選んだ人が多くいました。
先行予約で3回目にモデルナを打った人:「(Q.1回目と2回目のワクチンは?)ファイザー」「(Q.きょうは?)モデルナ。迷いなく早いのが一番と思ってやりました」「さっさとやって下さったので安心してます」
三鷹市ワクチン接種担当・伊藤幸寛部長:「ずっと待てばファイザーは打てる。しかし、市としては少しでも早く接種をして頂きたい。そのためにはモデルナを有効活用して早めに接種をして頂く」
接種加速へ向け、民間も動いています。
箱根にある温泉館です。色鮮やかな料理と温泉が売りのホテルでは、3回目接種を終えた人にはこんなプレゼントを用意しています。
きたの風茶寮・越前雄太郎支配人:「3回目接種証明を提示の方にはトマトジュースかきんつば等を無料でプレゼントしています」
十勝産の小豆がぎっしり詰まったオリジナルきんつばや、自社農園特製のトマトジュースなどをもらえます。苦境にあえぐ観光業界の、切実な思いから始めました。
きたの風茶寮・越前雄太郎支配人:「安心安全に旅行が出来るという一つのアピールになればいい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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