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「分析機器では検出できない程度」韓国政府傘下の研究機関が処理水放出の影響を分析・公表|TBS NEWS DIG
東京電力福島第一原発の「処理水」の海洋放出について、韓国政府傘下の研究機関が、影響は「機器では検出できない程度」とする分析結果を公表しました。
福島第一原発の「処理水」について、日本政府と東京電力は、トリチウムの濃度を国の基準の40分の1以下に薄めたうえで、ことしの春から夏にかけて海への放出を始める方針です。この放出による環境への影響を調査してきた韓国政府傘下の研究機関などが、きょう、分析結果を公表しました。
それによりますと、処理水の放出を10年間行った場合、韓国海域のトリチウム濃度は従来より10万分の1程度高くなるが、分析機器では検出できない程度だということです。
韓国海洋科学技術院 キム・ギョンオク責任研究員
「この濃度は実際の海洋にすでに存在している状態のトリチウムに比べて相当に少ない量。大きく影響を及ぼす程度ではない」
結果は韓国政府に報告されるということで、放出に懸念を示してきた韓国政府の判断にも影響を与える可能性があります。
松野博一官房長官
「海洋拡散シミュレーションの結果を本日発表したとの報道は承知していますが、詳細は承知しておらず、政府としてコメントすることは差し控えさせていただきます」
一方、松野官房長官は、この研究結果に対する直接の評価は控えたうえで、「ALPS処理水の安全性について、引き続き韓国を含めた国際社会に対し、科学的根拠に基づき透明性高く情報発信していく」と強調しました。
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