杉並区ボートマッチ断念 総務省が“公平性”で懸念(2023年2月15日)

杉並区ボートマッチ断念 総務省が“公平性”で懸念(2023年2月15日)

杉並区ボートマッチ断念 総務省が“公平性”で懸念(2023年2月15日)

 選挙で自分の考えに近い候補者を知ることができる「ボートマッチ」について、東京・杉並区が導入を予定していましたが、総務省から懸念が示され、中止になりました。何があったのでしょうか。

 有権者がネット上で質問に答えると、自分に近い考えの候補者を知ることができるボートマッチ。導入を進めていた杉並区選挙管理委員会は「若者の投票率アップ」のためとしていますが、議会で問われたのは選挙の公平性でした。

 杉並区・松浦威明区議:「本事業は投票啓発の域を超え、投票の判断基準の1つである区政の争点を限定し、特定の候補者へ誘導するものが含まれております」

 杉並区選管・与川幸男委員長:「(質問は)区民が関心のある政策や事柄、区政にかかわる事柄など考慮しました。したがって、特定の候補者に誘導することはなく、公職選挙法に抵触するものではないと認識しています」

 杉並区選管が進めていた方法は各候補者に区政に関する20問の質問に答えてもらい、利用者がネット上で同じ質問に回答。その一致率から自分の考えに近い候補者を見つけるというもの。

 そして15日、総務省がボートマッチの導入に関し示した見解は「公職選挙法に抵触する可能性がある」というものでした。

 総務省:「すべての候補者の平等公正な取扱いを担保することが困難である」

 これを受け、4月の区議選での実施を断念…。

 杉並区選管・与川幸男委員長:「若者たちの投票率向上に寄与しようと努力しているのに、総務省はもっと温かい目で、もっと包容力を持って受け止めてもらえないのか」

 ボートマッチ自体は近年、選挙の度に新聞社や報道メディアが行っていますが、なぜ断念することになったのか。ツイッターでは、賛否様々な意見が…。

 ツイッターの声:「残念。公職選挙法をネット時代に合わせて変えるべきでは」「耳触りの良い公約だけ並べて当選後は無視する議員が出てきそう」「これを選管がやること自体が問題だと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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