【世界の異常気象】NZに大型サイクロン襲来 スペインではアーモンドに“異変”(2023年2月14日)
ニュージーランドに大型サイクロン「ガブリエル」が接近しています。大雨や暴風で海や川が荒れ、各地で浸水被害が続出。国家非常事態宣言も発令されました。
「人が流されたかもしれない」。急激に川が増水。濁流が町を貫きます。
濁流の中からなんとか抜け出す男性も…。車は沈み、自らもひざまで川につかりながら捜索を続けます。
場所はニュージーランド北東部の小さな町のハークスベイ。上空から見ると川の水は堤防を越え、農園や住宅地に流れ込み、町のほとんどが浸水しています。
大型サイクロン「ガブリエル」が接近し、大雨が続き河川が氾濫。徐々に水かさが増すなか、捜索隊に「4人全員無事だ」と情報が飛び込んできます。
先週末からニュージーランド北部を中心に雨が降り続け、各地で浸水や土砂崩れが発生。
ニュージーランド、ヒプキンス首相:「今回の異常気象は近年で最悪の部類に入る」
夜、サイクロンが接近するなか、波が道路に押し寄せる様子を撮影していると…。突然の高波が襲います。
商品のなくなったスーパーマーケット。サイクロンが近づく数日前からすでにパンや卵が棚からなくなりました。
ニュージーランドでは、2週間前にも記録的な豪雨で4人が死亡。政府は国家非常事態を宣言し、一部の住民は避難を始めています。
一方、スペイン南部にあるマラガ。先月、冬にもかかわらず日中の気温が20℃超え。ビーチには季節外れの海水浴を楽しむ人々があふれました。
そんなマラガでは今、この時期に咲くはずのない花が一斉に開花。いったい何が。
スペイン南部で満開を迎えている淡いピンク色の花。その正体はアーモンド。
見た目は桜の花にそっくり。それもそのはず、アーモンドも桜も同じバラ科です。桜さながらに「春を告げる花」としてスペインで親しまれているアーモンド。しかし、今年は例年よりも1カ月早い開花。専門家は危機感を募らせます。
植物学教授:「アーモンドの花が早く咲いたことは、2つのリスクにつながっている。地球温暖化と気候変動がもたらすリスクだ」
一方、同じ地中海に面するマジョルカ島には雪が。冬でも温暖な島が、一面の雪景色に…。
地元住民:「とても寒い。私たちは寒さに慣れていない」
不安定な気候が続くと、アーモンドが全滅する可能性も…。農家は頭を抱えています。
アーモンド農家:「気候が変わってきている。それで花が早く咲きました。でも、また寒い日が来たら、花は凍って枯れてしまう」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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