“アポ電”音声公開「警察のシライです」…去年12万件“過去最多” 年々増加で対策を #Shorts
去年11月、広島市安佐南区に住む70代の男性の自宅に、1本の電話が掛かってきました。
■「アポ電」音声を公開
ニセ警察官:「もしもし、こちら安佐南警察、生活安全課のシライと申します」
電話口の相手は、警察官を名乗っていますが、実在しないニセの警察官です。
ニセ警察官:「先日、空き巣と詐欺の事件があったんですね。男を2人逮捕しているんです。この2人、名前が(●●)38歳と、もう1人が(●●)41歳で、銀行の職員ということが分かっているんですね。この名前にお心あたりはなかったですか?銀行に行った時、職員に話し掛けられたとか、銀行と名乗ってご自宅に来たとか、そういったこともなかったですか?」
さらに、他にも家族がいることを確かめるためでしょうか。電話を代わるよう促します。
ニセ警察官:「ご家族の方にも知っているかどうか確認したいので、在宅でしたらお代わりいただけますか?」
男性が電話を家族に代わると、電話は切られ、犯行は未遂に終わりました。
警察は、犯人がこの後、キャッシュカードなどをだまし取ろうとしていたとみています。
■札幌で「アポ電」相次ぐ
こうした「アポ電」は年々増加しています。警察庁によりますと、去年は12万701件と前の年に比べて2割増え、過去最多となりました。
「ルフィ」を名乗る指示役が関与したとされる広域強盗事件でも、「アポ電」が使われた可能性があります。
2月に入り、報告が相次いでいるのが札幌市です。豊平区では、2月9日から10日にかけて9件確認されました。
親族装った男:「俺だけど、そっちに行くけれど、いる?」
また、中央区では、2月すでに56件確認されています。警察は、在宅中でも留守番電話にしておくことや、知らない番号からの電話には出ないといった対策を取るよう呼び掛けています。
また、不審な電話を受けた場合は相談ダイヤルに通報してほしいとしています。
(「グッド!モーニング」2023年2月13日放送分より)/a>
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