【ブリーダーの女を逮捕】“劣悪な環境”で犬を飼育「385匹を3人で…」

【ブリーダーの女を逮捕】“劣悪な環境”で犬を飼育「385匹を3人で…」

【ブリーダーの女を逮捕】“劣悪な環境”で犬を飼育「385匹を3人で…」

劣悪な環境で犬を飼育し適切に保護しなかったとして、ブリーダーの女が逮捕されました。以前、施設で働いていた元従業員が、“飼育”の実態を話しました。

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女が犬を育て販売していたという施設内を捉えた映像に映っていたのは、積み上げられたケージの中で鳴き声をあげる多くの犬です。1つのケージに複数の犬が入っていました。この施設には、足の骨が折れ、自力で起き上がることができない状態の犬もいたといいます。

8日、動物愛護法違反の疑いで逮捕されたのは、ブリーダー業を営む橋本千代子容疑者(57)です。警察によると、橋本容疑者は去年10月までの約6年半の間、犬10匹が病気やケガをしたにもかかわらず、適切な保護をしなかった虐待の疑いがもたれています。

橋本容疑者は大阪・寝屋川市にある施設で、約270匹の犬を育て販売していたといいます。

SNSには、「可愛くて可愛くて~スクスクおっきくなーれ」など犬への愛情を示すような内容ばかりが投稿されていました。しかし、施設の中は目を覆いたくなるような惨状が広がっていました。2021年に施設内で撮影された写真に写っていたのは、室温30℃以上、湿度約80%を示した温湿度計です。過酷な状況だったとみられます。

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以前、施設で働いていた女性に話を聞くと…

元従業員
「358匹でしたね。それを1日3人とか4人で世話しなきゃいけないんです。『もう、これ以上うませないでくれ』ってみんな言ってたんですけど、でも『子犬うまれんかったら、売れんやん』って言うので。『発情がきてる子はすべて交配しろ』って」

繁殖を終えた犬を橋本容疑者から定期的に引き取っていた女性も、犬の状態の悪さに違和感を覚えていました。

犬を引き取っていた女性
「(繁殖を引退した犬の)預かりを長年してきて、見たことないような状態の子が多かったんですよ。180度足がひっくり返っている子とか」

施設の中には大量の抗生剤があったといいますが、橋本容疑者は、病気になった犬に医療機関で適切な治療を受けさせることなく、自分で薬を投与するのみにとどめていたとみられています。

そのような状態にもかかわらず、従業員に責任を押しつけていたということです。

元従業員
「“犬が死んだら、スタッフが悪い”みたいな。 働いて3日とか4日の人に言っていましたね、『あなたのせいで死んだ』、『あなたのせいで骨折した』。それで、そのお金を請求するみたいなことばかりやっていたので」

NNNは逮捕前、橋本容疑者に取材を試みましたが、「やめてもらいたいです。お願いします」と拒否。その後も、橋本容疑者が取材に応じることはありませんでした。

橋本容疑者は調べに対し、「病院にも連れていっていたので、『適切な保護を行わなかった』ということに納得がいきません」と容疑を否認しています。警察は、橋本容疑者が施設で飼育していた他の犬にも虐待していた可能性を視野に、捜査を進める方針です。
(2023年2月8日放送「news every.」より)

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