【解説】アイス購入額1位は「金沢市」 背景に“茶道文化”と”おうち時間”?「日本一」の意外なワケとは?|TBS NEWS DIG

【解説】アイス購入額1位は「金沢市」 背景に“茶道文化”と”おうち時間”?「日本一」の意外なワケとは?|TBS NEWS DIG

【解説】アイス購入額1位は「金沢市」 背景に“茶道文化”と”おうち時間”?「日本一」の意外なワケとは?|TBS NEWS DIG

2022年の「家計調査」で、アイスクリームの購入額で1位になったのは、石川県の金沢市でした。その背景にあるのは“茶道文化”と”おうち時間”?一体、どういうことか?解説します。

2年連続!ギョーザの購入額日本一は「宮崎市」 ラーメンは「山形市」

良原安美キャスター:
一部の自治体で大変盛り上がる注目の調査、家計調査(2022年)が2月7日に発表されました。

ギョーザ 年間購入額(1世帯あたり)
1位 宮崎市 4053円
2位 宇都宮市 3763円
3位 浜松市 3434円

ラーメン 外食での年間支出額(1世帯あたり)
1位 山形市 1万3196円
2位 新潟市 1万2573円
3位 仙台市 1万2480円

餃子は2年連続で宮崎市が1位に。ラーメンは、2021年は新潟市が1位になったんですが、2022年は山形市が1位を奪還しました。

この他にも、身近な食材がどの都道府県、どの自治体が一番消費しているのか見てみると大変面白いことが見えてきました。

意外!納豆購入額 日本一は?

まずは納豆です。

年間購入額(1世帯あたり)総務省・家計調査
1位 福島市 6949円
2位 前橋市 6367円
3位 盛岡市 6195円
4位 水戸市 5961円

納豆といえば生産地・水戸のイメージがあるかと思うんですが水戸市は4位でした。

1位に輝いたのは、福島市です。どうしてなんでしょうか?福島県というのは昔から山間部で納豆が貴重なエネルギー源だったんだそうです。今でも家庭でアレンジ料理がされているということで例えばカレーに納豆、ほうれん草の和え物に納豆などです。

一般的に納豆というのは、冬になると消費量が落ち込む傾向にあるんだそうです。というのも、スーパーの売り場面積が鍋の具材などが拡大して、それに伴って納豆売り場が縮小していくということなんですが、福島市では冬に暖かい納豆汁を食べる習慣があるということで、冬も消費量は落ち込みません。

一方の水戸市では、納豆汁が食べられていないということで、ここが勝負のわかれ道になった可能性があるかもしれません。

アイス購入額日本一は「金沢市」背景に“茶道文化”と”おうち時間”

良原キャスター:
さあ続いてはアイスクリーム(シャーベットも含む)です。ホランさんは、暑い日のアイスと寒い日のアイスとどっちが好きですか?

ホランキャスター:
難しいですね。寒いときは寒いときの良さがあるんですよね。でも、それを聞くということは、寒い所が入っている?

良原キャスター:
するどい!

年間購入額(1世帯あたり)総務省・家計調査
1位 金沢市 1万3932円
2位 さいたま市 1万3400円
3位 堺市 1万2937円

28位 那覇市 1万2937円

暑い那覇市というのは意外に順位が低く28位。1位は寒い金沢市でした。どうしてなんでしょうか?

まずは天候が影響しているようです。金沢市というのは雪や雨が年間平均177日間ということで皆さん、おうちで過ごす時間が長いんだそうです。「寒い日のこたつアイスは最高」と金沢市観光協会の担当者の方が仰っていました。

さらに、どのスーパーでも最低週1でアイスの安売りをするんだそうです。金沢市観光協会の方は「箱アイスを冷凍庫に常備している。毎日食べます」とアイス愛を感じますね。

これだけではなく、金沢市民の“アイス愛”には深いワケがありそうです。というのも加賀といえば、“加賀百万石”を築いた前田利家氏。「茶道文化」にも関心が高く、昔から菓子の消費が多かったといいます。

その証拠に、江戸末期に各地に送られる砂糖の量が江戸を除けば、北陸が筆頭だった(金沢アイスクリーム調査報告書より)ということで昔から甘いものをよく食べていたそうなんですね。

そして、年間購入額(1世帯あたり)は和生菓子も金沢市が1位(ようかん・まんじゅうを除く)なんだそうです。他にもチョコレートも上位にランクインしていたり、かなり甘党な自治体ということがわかりました。

福井市の購入額日本一は…? “働き方”が関係

続いて、金沢市のお隣、福井市であるものが1位になりました。それが「コロッケ」「天ぷら・フライ」「カツレツ」。揚げ物で“三冠”を達成したんです。これにもワケがありそうなんです。

福井市を中心に7店舗を展開しているコンビニ「オレボステーション」では、お惣菜コーナーに揚げ物バイキングなるものが設置されています。常時、約20種類の揚げ物が並んでいるということなんですが、担当者によると「夕方の仕事帰りに、家族の夕食用として揚げ物を買っていく人が多い」ということです。では、どうして夕飯に揚げ物を買っていくのかと言いますと…

福井県というのは「共働き世帯の割合(2020年国勢調査)」が1位なんです。1995年から連続1位ということで夜ご飯を作る時間がないという背景もありそうです。さらに、名所の「永平寺」では精進料理として、昔から油揚げやがんもどきなどが慣れ親しまれてきたということで、昔から揚げ物になじみがある自治体だったということかもしれません。

…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230207-6066654)

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/uUbw8YS

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/8yGe3oC

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/BrSkjs3

TBS NEWSカテゴリの最新記事