陸別町“しばれフェス” 冷凍庫より寒い“-30℃体験”…観光客が集結「肺やられた」【もっと知りたい!】(2023年2月6日)
この週末、3年ぶりの開催となった北海道陸別町の「しばれフェスティバル」。マイナス30℃の世界を薄着で体感する猛者たちに密着しました。
■イベント開始!ノースリーブに半ズボン姿も…
“暦の上では春”と呼ばれる「立春」の朝。空は雪雲もなく晴れわたっていますが、4日午前9時の女満別空港の気温は、マイナス14.5℃となっていました。
この日、今季最低気温を観測した地点が続出し、真冬の寒さとなった北日本。中でも、最も冷え込んだのが“日本一寒い町”で知られる、陸別町です。
マイナス30℃の極寒を逆手にとった、一大イベントが開催されていました。
参加者:「京都府と徳島県から(来ました)。全然違いますね、別世界。寒いというより痛い」
北海道帯広市からの参加者:「ちょっとドキドキしています。他の祭りと違って緊張感あります」
観光客の一部は、氷でできたかまくらで一夜を過ごす、「人間耐寒テスト」に挑戦します。
東京からの参加者:「ちょっとあったかいですね。風がないからいけるかも」「バッチリ寝ようと思って。アウトドアよくやるんで、そのノウハウで」「(Q.お兄さんは?)これとこれです。夏用の寝袋2枚だけです。これで乗り切ろうと」
中には、ノースリーブに半ズボン姿の男性もいます。
台湾からの参加者:「私は台湾から」「(Q.寒い?)寒くない」
寒さに不安が残る人も、無謀な人もいるなか、イベント開始。“しばれる”夜空に咲く、光の大輪。巨大かがり火が点火されイベントを盛り上げます。
濡れたタオルを振り回して、早く凍らせるのを競います。極寒だからこそできる体験イベントに参加者からも笑顔が見られます。
イベント参加者:「これで立ったと思ったんですけど、ダメでしたね」
■朝6時…寒さは最高潮「肺やられて痛いぐらい」
そして、夜が更けていき、氷のかまくらの中で何とか寝ることもできた人もいますが…。
マイナス20度を超え、顔が痛くなってきます。そういう温度になってきました。ただ、まだ外でたき火をしながら、楽しい時間を過ごしている人もいます。
大学生(10代):「(Q.寝ないんですか?)寝られない、寝たら死にます」
5日午前1時の気温はマイナス21℃。冷凍庫より寒い環境のため、寝られない人が続出しました。
大学生20代:「今のところは、夜通し起きて朝迎えようかなと思います。ホッケーみたいに作り直して、固めて」
タオルを凍らしてスティックに…。氷の塊をボールにみたて、ホッケーをして体を温めます。
かがり火の前には、多くの人が暖を求めて集まっていました。
午前6時すぎ。マイナス24℃と、寒さは最高潮に…。短パンにノースリーブだった男性も、長ズボンにはき替えていました。
台湾からの参加者:「寒い…」
かまくらから、続々と参加者が起きてきます。
東京からの参加者:「寝られたんですけど、何回も起きました。朝に近付くに連れて(気温が)ドンドン下がるので、なんか肺もやられて心臓も痛いなってくらい。でも、いい経験ができました。こんなの他にない。代えがたい、いい経験になりました」
睡眠不足は否めませんが、参加者はなかなかできない極寒体験に満足した様子です。
■「こんな小さい町でも面白いことができる」
今年は40回の記念大会で、雪一面を駆け回る「人間オフロードレース」も復活しました。
人間オフロードレース参加者:「キツイ…」「(Q.何がキツイですか?)かき氷と最初のラン」
強烈な寒さのなか、かき氷を早食い。氷のかまくらをハンマーで壊していきます。
渡邊祐哉実行委員長:「こんな小さい町に、これだけの人が来てくれるのは本当にうれしいし感謝してます。『こんな小さい町でも面白いことができるぜ』ってことを見せたい」
(「グッド!モーニング」2023年2月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く