【名古屋城】石垣が真っ白に… 大群が飛来する理由は“近くの川”に?

【名古屋城】石垣が真っ白に… 大群が飛来する理由は“近くの川”に?

【名古屋城】石垣が真っ白に… 大群が飛来する理由は“近くの川”に?

愛知・名古屋城の石垣が真っ白になる被害が起きています。原因は鳥のフン。今年は特にその鳥が多く飛来しているといいます。一体、なぜなのでしょうか。

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1日、名古屋城の周辺を歩くと、葉っぱが真っ白になっていました。松の木の幹も白い“まだら模様”に。草木だけでなく、石垣も白く染まっています。その原因は…今年、大量に集まってきたカワウ。そのフンによって石垣などが白く染まっていたのです。

名古屋城総合事務所・佐々木誠係長
「これだけのカワウが来ているのは珍しい。例年に比べると時期も早いですし」

約20年前から時折、名古屋城に飛来するようになりましたが、名古屋城によると、今年、その数はこれまでで最も多く、フンの被害も広範囲にわたっているといいます。どれくらいのカワウがいるのか。最も多くいるという名古屋城の北側で、記者が10分間、目視で確認してみると…208羽いました。

近所の人
「並の数じゃないもんね。名城公園の中も巣があるわけ。近所の人も車が大変だって言ってた」

名古屋城を囲む名城公園では取材中、木の上からフンが落ちる様子をカメラが捉え、「あー本当だ。やっぱりここ、危ないんだね」と驚く声が上がりました。

ジョギングしていた人
「今ちょうど、かけられました。ジョグしてたら上から。年明けからずっと、においがきつい。このあたり」

一体なぜ、今年は多くカワウが飛来しているのでしょうか。理由は近くの川にありました。

記者
「名古屋城から10分以上歩いた堀川に、大量のカワウが集まっています」

名古屋市の都心部を流れる「堀川」で、カワウたちが食べていたのが体長20センチほどの「ボラ」です。今年に入ってから大量発生していて、名古屋城などによると、この大量のボラを求めて、例年よりも多くのカワウが集まってしまっているというのです。

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カワウのフンの影響は、ただ汚すだけではありません。約5000羽のカワウが生息している愛知・弥富市の「弥富野鳥園」では、酸性が強いカワウのフンの影響で、樹木が枯れてしまうという問題に直面したといいます。

そのため、とった対策は――

弥富野鳥園・匹田竜太郎さん
「テープを張ってピンと張ったときに、風が吹くとビビビッと音が鳴る。その音をカワウが嫌うということで、寄りつかなくなるよう対策をしている」

ただ、この対策は名古屋城で行うのは難しいようです。

弥富野鳥園・匹田竜太郎さん
「この方法ですと見た目がよくないので、景観的な問題もありますし、カワウが来る前に対策をしないと、なかなか効果が出ない」

名古屋城では有効的な対策はないため、今は状況を見守るしかないとしています。
(2023年2月3日放送「news every.」より)

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