フィリピンから4人同時送還の“現実味”は? 「来週には…」チケットなど整い次第(2023年2月3日)
2人は送還できる準備が整っている、かたや2人はそうではないという状況で、「4人一斉送還」というのはどれだけ現実味があるんでしょうか。現地から報告です。
(久須美慎記者報告)
まだフィリピン政府も4人同時の送還というのは諦めていないというような状況です。
2日の渡邉・小島両容疑者の次回の期日、来週火曜日に設定されたことで、4人同時の送還の可能性は低くなったのではないかという見方が出てきました。というのも、なかなか司法の判断を政治がコントロールすることができないということが背景にあります。
ただ一方で、8日にはマルコス大統領が初の訪日を控えています。訪日を控えたなかでのゼロ回答というのはできるだけ避けたいということで、2日にレムリヤ法相は2人を先に送還する可能性を言及したのではないかとみています。
それでもフィリピン政府は同時送還の実現に向けて水面下での調整をしているような印象です。
3日にレムリヤ法相は記者団の取材に対して、4人について「来週には送還を始めたい」という期待を示しました。
同時かどうかについては言及がなかったのですが、その回答の中では飛行機のチケット、そして日本への護衛の状況が整えば送還ができるというようにも話していて、フィリピン側の準備がかなり着々と進んでいるように思います。
また現地の日本大使館も、4人の送還を想定とした空港内の確認など、具体的な詰めのやり取りをしているという情報も入ってきています。
裁判所の判断次第ではありますが、周囲の状況などから依然、4人同時の送還の可能性はまだ低くないとみています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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