“爆弾低気圧”台風並み暴風…北海道民も驚き「うんざり」 札幌で“ホワイトアウト”(2023年2月3日)
北海道の人も驚いていたそうです。急速に発達した低気圧の影響で、北日本は猛吹雪となり、関東でも強い風が吹きました。強風がもたらした爪痕を取材しました。
■札幌で“ホワイトアウト”
2日午後6時ごろの小樽市の様子です。雪が路地に吸い込まれるかのように、ふぶいています。撮影した男性は、東京からの旅行客です。
撮影者:「痛かったですね、正直。思いっきり自分に向かってくるということを普段、経験することがなかった。ちょっと正直、驚いて声も出るような」
札幌市でも、激しく雪が舞う、ホワイトアウトの状態です。
すると突然、吹雪の中から対向車の姿が見えてきます。運転手は速度を落として走り、信号機のある交差点に差し掛かります。しかし、信号の色は全く分かりません。
2日午後3時ごろ、札幌市では風雪注意報が出ていました。
■北海道民も驚き「うんざり」
“爆弾低気圧”の影響で、広い範囲で暴風雪に見舞われた北海道。三笠市内では、かなり雪と風が強くなっています。絶えず除雪車による除雪も行われていますが、視界もかなり悪くなっています。
強風に体をあおられながら、必死に歩く人の姿があります。急な積雪で、雪かきに追われる人。家の前が、雪の吹きだまりになっています。
札幌市民:「ここ一週間ほどは、雪そんなに降ってなくて楽だった。きょうは、びっくりしました」「(Q.雪かきに追われているが)慣れたのかな。うんざり通り過ぎて、当たり前かなと思って(雪かき)やっている」
交通機関にも影響が出ました。新千歳空港行きのバスは、ものすごい行列となっています。
2日、JR北海道は線路の除雪を進めるため、札幌圏を中心に始発から運休。バスで空港に向かう人々の長い列ができていました。
■酸ケ湯 最深積雪量“約4m”
青森県酸ケ湯では、猛吹雪で旅館の駐車場は一面真っ白に…。除雪車は、雪で埋もれています。
酸ケ湯は2日、一日の24時間降雪量が34センチとなり、最深積雪量は379センチに達しています。
排雪された雪が集まっています。横断歩道が封鎖されてしまうほど、排雪が追い付いていません。
青森市内でも積雪が平年のおよそ1.3倍の88センチになり、除雪が追い付かない事態になりました。信号機も、やっと見える状況です。
青森市民:「車1台しか入れなくて、道も一本道みたいで。1台向こうからくると、下がって道譲って。狭い道になってます」
■喜びの声も「神秘な景色」
爆弾低気圧は、こんな光景ももたらしました。北海道の知床半島の玄関口・ウトロです。
強い北風の影響で流れ着いた流氷。網走地方気象台は2日、今シーズン初めて陸地から肉眼で流氷を捉えたたとして、「流氷初日」を発表しました。
流氷の上を歩くツアーを開催するガイドからは喜びの声が上がりました。
シンラ 知床自然ガイドツアー株式会社・吉田理人さん:「流氷が接岸すると、一気にシーズンが来たなと。爆弾低気圧が寄ってきてくれたおかげでもたらされた神秘な景色」
■「つくばおろし」風速21m
取材班が向かったのは、茨城県のつくば市です。この地では、ある地形の影響で特に風が強くなることがあります。
高速道路を走る車。前方に広がる茶色い影は“砂ぼこり”です。
2日、つくば市の最大瞬間風速は21.1メートルに達しました。
つくば市民:「きょう、強かったよね。風は強かったですよ。北風っていうと、やっぱり『つくばおろし』だね」
筑波山から吹き降ろす北風。地元では「つくばおろし」と呼ばれています。
つくば市民:「ほら、この風。これだもん。ほこりすごいの。作物作ってある所は、ほこり立たないんですけど。何も作ってない所は、ほこりすごいですよね」
砂ぼこりの影響は、こんな所にも出ています。自動車の修理店です。外に置いてある車が、砂まみれになっています。
自動車修理店:「砂ぼこりで、前が見えなくなるくらい、風が吹いてて」「(Q.車を扱ってる方としては?)車も汚れるし、あまり風吹かれると困るのは、困ります。ほこりの汚れというか、例えば朝方とか凍っちゃうんですよ。そこにほこりがかぶると、黄色くなっちゃう」
■消防「電気代高くても暖房を」
4日は「立春」で暦の上では春ですが、厳しい寒さは続きます。
長野県安曇野市では2日朝、高齢の男性が住宅で死亡しているのが見つかり、妻とみられる女性も病院に搬送されました。
消防によると、体温が35℃未満となる「低体温症」の可能性があるといいます。
消防は「電気代や灯油代は高いが、適切に暖房を使用してほしい」と呼び掛けています。
(「グッド!モーニング」2023年2月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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