宮台教授襲撃“手配の男”死亡 別宅から30センチの斧も…(2023年2月1日)

宮台教授襲撃“手配の男”死亡 別宅から30センチの斧も…(2023年2月1日)

宮台教授襲撃“手配の男”死亡 別宅から30センチの斧も…(2023年2月1日)

 去年11月、社会学者の宮台真司さんが襲撃された事件で、容疑者とみられる41歳の男が死亡していたことが分かりました。男の別宅からは全長およそ30センチのおのが見つかったということです。

 警視庁が公開手配した身長180から190センチの大柄の男。去年12月、この映像が公開された4日後、容疑者とみられる男が死亡していたことが分かりました。

 東京・八王子にある都立大学で、この大学の教授で社会学者の宮台真司さん(63)が刃物で切り付けられた事件。容疑者につながる鍵となったのが、犯行当日にも乗っていた自転車でした。

 事件の1週間前にも現場近くに来ていた男。この時は犯行当日とは別の自転車に乗っていましたが、自転車のメーカーや購入者などを調べたところ、先月30日、神奈川県相模原市に住む当時41歳の大柄の男が浮上。男が犯行当日と、1週間前に乗っていた自転車2台を所有していることが分かりました。

 ところが、その男は事件からおよそ2週間後の去年12月16日に死亡していたことが判明。現場の状況から自殺とみられています。男は両親と3人暮らしで、寝るために別宅を使用していて、その別宅で死亡しているのが見つかりました。男は職に就かず、社会とのつながりはほとんどなかったということです。

 近所の人:「おとなしい男の人。本当に無口。『あらこんにちは』と言うと『こんにちは』と言うぐらいで」「(Q.最近、お母さんから息子さんの話を聞いたか?)聞いてない。『きょうは息子さんはどこに行ってるの?』『図書館だと思うよ』って。こういう感じ」

 家族によると、警視庁が公開捜査を始めた去年12月12日以降、食事を取らなくなるなど様子がおかしくなっていたということです。

 近所の人:「仕事もしてない息子さんという感じでは聞いたことあるんですけど。仕事に就いてもうまくいかなくて、ずっと引きこもっていたのかなという話も伺ったことはあるんですけど」

 警視庁は男の別宅から全長およそ30センチのおのを押収。事件で使われた凶器の可能性もあるとみて調べを進めています。

 見つかった遺書には自殺した理由や事件については何も書かれていなかったということで、現時点で被害者の宮台さんとの接点は分かっていません。容疑者とみられる男の死亡が確認されたことを受け、宮台さんは…。

 東京都立大学教授・社会学者、宮台真司さん:「一つは周りの方々、家族を含めて危害の可能性がなくなってホッとしている。2番目は動機が分からないので、解決できた気持ちにならないまま先に進んでしまうのが残念です」

 全容解明が進まないまま、事件は終わりを迎えるのか。警視庁は容疑が固まり次第、容疑者死亡のまま殺人未遂の疑いで書類送検する方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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