“輸入食材”より…牛もレモンも「国産がお得」 円高加速も“逆転現象”続く理由(2023年1月16日)

“輸入食材”より…牛もレモンも「国産がお得」 円高加速も“逆転現象”続く理由(2023年1月16日)

“輸入食材”より…牛もレモンも「国産がお得」 円高加速も“逆転現象”続く理由(2023年1月16日)

 外国為替市場で円相場が一時、1ドル=127円50銭を下回り、去年5月以来の円高水準になりました。足元で円高が進むなか、都内のスーパーでは、円安の影響が根強く残っていて、「輸入食材より国産のほうが安くてお買い得」という現象が今も続いているといいます。

■なぜ…牛もレモンも「国産がおトク」

 外国為替市場では、FRB(連邦準備制度理事会)による利上げのペースが落ちるという観測から、ドルを売って円を買う動きが強まりました。

 今年に入り、円高の動きが加速する一方で…。

 スーパーアキダイ 秋葉弘道社長:「本体価格で、(輸入の)レモン98円台だったと思うが。平年ですと、だいたい65円とか、その程度ですよね。値上がりしてるというのは、円安というのが、一番大きな要因になります」

 スーパーアキダイの秋葉社長は、輸入食材の値上がりで、これまでに見られなかった“ある現象”が起きていると話します。

 秋葉社長:「アメリカのレモンで1個98円に対して、広島産レモンが3個で198円という状態で。(国産のほうが)3割近く安い。アメリカンビーフが198円で、国産牛の切り落としのほうが179円。国産牛のほうが本来高いほうが本当なんですが、国産牛のほうが安くなっている状態。非常に珍しいですよね。本来だったら、逆です」

■スーパー社長「影響はまだ出ない」

 足元では円高の動きが進んでいますが、その影響が価格に現れるのは、まだ先の話だといいます。

 秋葉社長:「円安というのは、すごい爪痕残してますよ。今、円安から円高に振れ始めている状況になってますけども、現実的にその影響というのは、まだまだ出ない。食卓への少しでも良く影響が変わってくるというのは、おそらく3カ月から半年くらい先かなと思いますね」

■専門家「円高進む1年になりやすい」

 私たちの暮らしにも、大きく影響してくる為替相場。今年は円高、円安、どちらになっていくのでしょうか?

 野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英氏:「アメリカと日本と両サイドから金利差が縮小するという期待が、今年は強まる1年になると思いますので、昨年とは全く逆に、円安が修正されていく、円高が進む1年になりやすい。“円が跳ねる1年”と言えるのではないか。おそらく、年の半ばくらいにかけて、一番の円高のピークになるのかと。その時点で(1ドル)110円台に入るような動きになってくるのではないかと」

(「グッド!モーニング」2023年1月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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