「異次元に達していない」「ズレている」の声も 岸田政権の『異次元の少子化対策』(2023年1月31日)
岸田文雄総理が最重要政策と掲げる『異次元の少子化対策』。その議論をめぐって今、与野党が激しくぶつかっています。
(自民党 茂木敏充幹事長 衆院本会議・1月25日)
「児童手当については所得制限を撤廃するべきだと考えています」
茂木氏の発言にどよめく議場。しかし野党側はこれを痛烈に批判しました。
(立憲民主党 泉健太代表 1月27日)
「多くの国会議員が“吉本並み”にひっくり返ったというか、ズッコケた話じゃないかなと思います」
その理由は、過去の茂木氏の発言にあります。
(茂木敏充氏 衆院財務金融委・2011年)
「かなりのレベルの所得制限が必要だと思っております」
2011年、当時の民主党政権は、中学生以下の子どもに対して月額1万3000円を所得制限なしで支給する「こども手当」を実施していましたが、自民党などはバラマキだと批判。過去と矛盾する主張に野党側から批判が相次いでいます。
さらに、今年1月31日に行われた衆院予算委員会での質疑では…。
(日本維新の会 岩谷良平衆院議員)
「現時点では、これがどう異次元なのかということはわからないわけです。総理の頭の中には異次元と呼べるほどの少子化対策として具体的な施策は一体どういうものがあるかということを教えていただければと思います」
(岸田文雄総理)
「社会の明日がかかっているんだという発想をみんなで持って、こうした政策を生かしていく社会の雰囲気をつくっていかないと、個別の政策をいくら充実させても結果に繋がらない」
児童手当のほかにも、「保育サービスの充実」や「出世払いの奨学金制度」などの案が上がっている異次元の少子化対策。街の人はどう感じているのでしょうか。1月31日に大阪市内で話を聞きました。
「異次元って…ドラえもんでも出てくるのという感じやんな」
「ズレているよな、ちょっと」
「やってもらえるんだったら当たり前のようにやってほしいなと思いますよね。だって出産や子育てにお金がかかることは別に異次元でも何でもなく、普通に当たり前に想像ができると思うので」
「異次元には達していないかなと思います。教育でいえば大学までしっかり無償化して、生まれてから大学卒業するまで面倒みてくれるような制度があればいいかなと思います」
「何もわかっていないんだなと感じます。もうちょっと育休中の保証を100%にするとか、そこから始めてほしいですね。違う意味で異次元だなと思いました」
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