連続強盗 “偽の宅配便”“資産探るアポ話”どう見破る?(2023年1月28日)
高島キャスター)
一連の強盗事件では、犯行グループの巧妙な手口が次々と明らかになってきています。そこで、偽の「宅配便」をどうやって見破ればいいのか。そして、なぜ自宅に現金が置いてあることが犯行グループにわかってしまうのか。その対策を見ていきましょう。
■偽の宅配便をどう見破る?
板倉アナウンサー)
まず、宅配便が来た時、どう対応すればいいのか見ていきます。番組では、佐川急便と日本郵便に話を聞きました。佐川急便は、「佐川急便です」と名乗ってきて、必ず制服を着用していて、身分証を携帯しているそうです。ですので、不安に感じたら、インターホンのカメラ越しや、ドアの覗き穴などで、身分証の提示を求めたり、荷物の送り主や受取人の電話番号を読み上げてもらい確認をしてほしいとのことで、もし全く身に覚えがなければ受け取らないことが大切だということです。日本郵便は、制服を着用し、胸には顔写真付きの身分証、そして「〇〇郵便局」ですと、どこの郵便局の所属か名乗るそうです。もし不安を感じたら、インターホン越しに郵便物の内容を確認して、それでも不審に思ったら「今は受け取れないので、不在票を入れほしい」と伝えてください。ということでした。これはあくまでもこの2社が推奨する対策なんですが、防犯アドバイザーの梅本正行さんによると、もし不審に思ったら「荷物を玄関先に置いてもらう」「日ごろから家庭の中で、いつ、どこからどんな荷物が届くか情報共有しておくことも重要だ」ということです。
高島キャスター)
日時指定もできますから、そういった確認というのは大切ですよね。それにしても「せっかく配達に来てくださったのに受け取れないから不在票」っていうのはなかなか心理としては言いづらいなっていうところがありますよね。
柳澤秀夫氏)
悩ましいですよね。業者によってはアプリを提供していてそこに登録しておくと、届く時間帯の指定が出来る。というものもありますから、そういうのを利用するっていう手もあるかと思いますね。
高島キャスター)
とにかく不審に思ったらすぐにドアを開けない。まずちょっと立ち止まって考えるというのが大切かもしれません。
■自宅の現金を探る 犯行グループの手口 どう対処する?
高島キャスター)
それでは、なぜ自宅に現金が置いてあるのか犯行グループに分かってしまうのでしょうか。
板倉アナウンサー)
その点を、かつて特殊詐欺グループの主犯格として逮捕されたことのある男性(フナイム氏)に聞いたところ、犯行グループは事前に電話をかけて、その家にどのくらいの現金が置いてあるか確認することが多いそうです。例えば、テレビ局の“実際にある番組”のアンケートと称して「いま老後2000万円問題が話題になっていますが、資産はどのくらいありますか?」「じゃあ、その資産の割合は、現金、預金、株式、どのくらいですか?」と聞いてきたりするといいます。テレビ局としては許せないんですが。
テレビ局としては、こういうことを聞くことはないのでご注意ください。他にも、また銀行を語って「あなたの口座が犯罪に使われています。口座に500万円ありますよね?」と断定口調の質問をすると、答えるほうとしては「はい」か「いいえ」の2択になってしまうのでつい答えてしまい、「はい」と答えたら「危ないので口座から現金を引き出して自宅に保管してください」と言われるということです。
高島キャスター)
断定口調だとつい焦って「はい」と答えてしまう気持ちもわかります。
柳沢秀夫氏)
私も言ってしまいそうです。
高島キャスター)
お金に関する内容も電話も怪しいと思って。
板倉アナウンサー)
テレビ局のアンケートと称しても「お金」というワードが出てきたらすぐに電話を切る!ということが大事ですし、こういう電話がかかってくるということは“狙われている可能性”もあるので、すぐに警察に相談してほしいとのことでした。
柳沢秀夫氏)
もう自分は狙われているということを自覚したうえで対応するということも必要でしょうし、電話には出ない、ドアもトントンと叩かれても知らない人のときは開けない、基本的には開けないという徹底が必要かもしれませんね。
高島キャスター)
名簿が出回っていると私たちも思った上で対策をすることも必要ですし、玄関にしても電話にしても疑っているんだよという、こちらが不信感を持っているということを伝え示していくことも大切ですね。
サタデーステーション 1月28日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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