歴史的“超低温”ヒートショックに要警戒 防止に“温泉地の知恵”(2023年1月24日)

歴史的“超低温”ヒートショックに要警戒 防止に“温泉地の知恵”(2023年1月24日)

歴史的“超低温”ヒートショックに要警戒 防止に“温泉地の知恵”(2023年1月24日)

 都内でも24日夜から気温が氷点下になる予想があるなか、注意が必要なのがヒートショックです。番組では温泉地、草津を緊急取材。温泉地ならではのヒートショックを防ぐ知恵がありました。

 ヒートショックなど入浴中の死亡事故が最も多い1月。気象予測情報に基づくヒートショック予報では24日、すべての都市で、気温差や冷え込みに警戒となっています。日本法医学会などの調査によると、入浴中の死亡事故のほとんどが自宅浴槽での発見の遅れが原因だというのです。東京消防庁は、1人での入浴を避けるよう勧めています。

 群馬県の草津温泉。こちらの温泉ホテルでは、様々なヒートショック対策を行っています。

 草津温泉ホテル一井・手島悟支配人:「(脱衣所の)換気、清掃はしているのでだいぶ(室温が)下がる。その後、清掃が終わったら暖房を入れて脱衣所を暖かくしている。脱衣所にウォーターサーバーと、出た所の休憩所にも設置している」

 また、草津温泉ならではの対策も…。

 草津温泉ホテル一井・手島悟支配人:「草津温泉(お湯)がちょっと熱いので、熱い所は大体44℃くらい、ちょっとぬるめの所が42℃くらい、(さらに)ぬるめの方は38℃から39℃くらい。特に血圧の変化などを考えると、ぬるい所からだんだん熱い方に入って頂く方を勧めたい」

 温度変化での血圧の急激な変動で起こるヒートショック。専門家はこう指摘します。

 温泉療法専門医、東京都市大学・早坂信哉教授:「ヒートショックはリビングとの温度差が5℃以上あると発生すると言われる。少なくとも20℃以上に脱衣室を保って頂きたい。浴室も例えば、湯船にお湯を張る時に蓋をしない。入る直前に2、3分で良いので少しシャワーを掛け流す」

 また、入浴前にコップ1、2杯の水分補給も必要だといいます。
 
 温泉療法専門医、東京都市大学・早坂信哉教授:「お湯の温度設定は42℃以上は血圧を上げる原因になる。交感神経を刺激しない温度、40℃程度までがおすすめ」

 対策をまとめると、入浴前には脱衣所と浴室を温め水分補給する。湯の温度は40℃程度。いきなり湯に入らず掛け湯をしてから。そして湯から出る時、急に立ち上がらない、などです。

 温泉療法専門医、東京都市大学・早坂信哉教授:「立ち上がる前に少し手足に、手にちょっと水を掛けると血圧の下がりすぎを予防する」

 浴槽における死亡者の9割以上が65歳以上の高齢者です。街の人に対策を聞いてみました。

 70代:「手足を温めた方が心臓に良いと聞いたことがある。ですから手足を温めて、それから(お湯を)体に掛けています」
 80代:「柔軟体操みたいなのをやってから(風呂に)入る。あまり長いと(家族が)『大丈夫?』と『大丈夫だよ』みたいな」

 入浴中の事故では、意識がなくなってしまうことから始まることも多いため、家族がいる人は、声掛けを行うのが良いとのことです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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