【10年に一度の寒波】極寒の停電に備え…各地で警戒“雪グッズ”都内も駆け込み需要(2023年1月20日)

【10年に一度の寒波】極寒の停電に備え…各地で警戒“雪グッズ”都内も駆け込み需要(2023年1月20日)

【10年に一度の寒波】極寒の停電に備え…各地で警戒“雪グッズ”都内も駆け込み需要(2023年1月20日)

 「10年に一度の寒さ」となる恐れがある今シーズン最強の寒波がまもなく襲来します。20日午後から、北日本を中心に雪や風が強くなっていて、暴風雪警報も発表されています。各地で警戒が強まっています。

 北海道の知床半島にある斜里町で朝から大粒の雪が舞っていました。寒波の始まりです。

 北海道の渡島地方では20日午後、暴風雪警報が出されました。

 きょうは大寒。その通りに、北日本は冷え込みが強まりました。さらに24日からは、10年に一度レベルの強烈な寒波となり、西日本にかけても大雪となる恐れがあります。

 市民生活にもすでに影響が出ています。雪の影響で、北海道と羽田を結ぶ一部の便で、すでに欠航が決まっています。

 今回の大雪で、停電する可能性があるため、北海道電力は、着雪や強風による停電に備え、作業員を増員する予定だということです。

 北海道では先週も大雪のため、車が立ち往生するなどの被害があったばかりです。

 道内で、一早く天候が悪化したのは函館です。函館の周辺では、スリップしたのでしょうか。事故が相次ぎました。函館は坂が多い場所。

 オーストラリアから来た日本人:「(Q.滑りそう?)下りるのが結構怖い」「何回か、歩いていて滑ってちょっと危なかった」「(Q.飛行機も欠航するかも)そうなんですか」

 慣れない雪の坂道をゆっくり下りていきます。市内では、凍結防止の砂を道路にまく人の姿も。

 男性:「(Q.備えは?)やはり凍結は怖い、気温が下がると。雪は降るとしんどい、雪かきもね」
 台湾から:「すごく寒くて、歩くのは簡単ではない」

 こちらは、新鮮な海産物が集まる函館朝市。外国人観光客が買っていたのは…カニです。

 台湾から来た観光客:「ベリーヘビー!」

 市場で茹で立てを食べるそうです。しかし今回の寒気で漁は。

 荒木商店・塚田育恵さん:「(Q.今届いたものは?)ヒラメです。これからシケなので活魚が入ってこない状態になる」

 活イカの水槽も空っぽです。

 荒木商店・塚田育恵さん:「漁に出られなかったので、きょうの入荷がない」

 20日だけのことではありません、悪天候が続いているといいます。これは視聴者が撮影した函館の運河、水面が凍り付いています。氷の上には、市場から飛んできたのか、魚の発泡スチロールも。撮影した人によると、このところの冷え込みで運河の水面が凍り、氷が海の方に流れていったといいます。

 荒木商店・塚田育恵さん:「(イカは)おととい入ったがまた止まって。1カ月以上入らないことが続いた。やっと入ったら、また止まった」

 札幌の隣、石狩市では、風雪注意報が出されていますが。ここは、石狩湾に近い川。20日は20組ほどがワカサギ釣りに来ていました。

 札幌市から来た男性:「(Q.200匹も釣れる?)家族に持っていって嫌がられる。天ぷらとか唐揚げとか」

 これから天候が悪くなるのに、なぜ。

 札幌市から来た男性:「天気悪くなるそうなんで、あまり変なところ行かない方が良いかなと」

 近くの石狩港。ここから、札幌のスーパーなどにニシンなどの魚が運ばれます。しかしこの寒波で、道路を走ることができるか不安も。

 運送業者:「店の方も諦めている、どうしようもないもん。1時間掛かるところ、4時間、5時間掛かるもん」

 日本海側でも悪天候への警戒が進んでいます。番組が向かったのは、日本有数の豪雪地帯、山形「肘折温泉」。

 来週、日本列島に“今シーズン最強寒波”が襲来する予想となっていますが、北陸から北日本にかけては、この週末にも寒気が流れ込み、大雪や吹雪になる恐れがあります。

 大雪と言えば肘折では「クリスマス前の寒波」で232センチの積雪を観測。ただ、ここ数日は季節外れの暖かさが続き、雪解けが進んでいました。と、その時。屋根から解けた雪が落下。車を直撃しました。

 ドライバー:「(Q.大丈夫でした?)大丈夫です。ビックリして…」

 明治時代から続く老舗旅館。心配されるのは、再びの大雪です。

 四季の宿松屋・高山茂常務取締役:「最大級の寒波と言っているのでどのくらい降るのか。車で来たいと希望する客も多いが、途中でスタックして動かなくなる可能性も」

 大雪に見舞われるたびに、雪に不慣れなマイカー客から助けを求める声が相次ぐといいます。そのため、宿はバスの利用を呼び掛けるとともに利用者は宿代を割り引くプランを用意しました。

 スタッフ:「バスのご利用、始発からご乗車下さい」
 四季の宿松屋・高山茂常務取締役:「できるだけ降らないように神頼みというか天気頼み」

 警戒するのは、車のトラブルだけではありません。肘折では、先月の寒波で、およそ280世帯が停電。復旧まで丸2日間掛かり、旅館側が予約客に、キャンセルを申し出る事態も起こりました。こちらの旅館は、前回の停電を教訓に備えを進めています。

 丸屋旅館・八鍬克利支配人:「電気がなくても使える反射板のストーブ。停電になってもここで暖が取れる」「一番心配しているのはライフラインの確保。もし電気が来なかったら水道管が凍結防止の電気がつかない」

 水道管に、保温テープを貼って、停電による破裂を防いでいます。この土日は、ほぼ満室ですが…。

 丸屋旅館・八鍬克利支配人:「公共機関がマヒして動かなくなった場合、客にキャンセル料を請求するわけにはいかない」

 新潟の“豪雪地帯”では、住民が除雪を急いでいました。

 住民:「あしたからすごい天気が悪くなるっていうから」

 入広瀬は、魚沼のなかでもトップクラスの雪が降る地域。20日時点で、161センチの積雪を観測していますが、多い年には、4メートルを超えることもあります。

 住民:「(Q.今夜寒波が来るが?)やだね、本当にもう参ってしまう」「(Q.さらに雪が積もりそうだが?)いやだね、本当に(休む)暇がないもの」

 一方、都内でも週末の寒波に備える動きが…。

 ホームセンターでは、雪かき用のスコップや融雪剤などの「駆け込み需要」が高まっていました。

 保育園の先生:「雪の予報を見て事前に。子どもが歩く通路に予防でまいておく。凍結が心配なので」

 さらに。停電しても、ストーブで暖が取れるよう、灯油が飛ぶように売れていました。

 灯油を買いに来た人:「いつもは1缶だけど、きょうは多めに」
 
 カインズ青梅インター店・伊藤幸貴さん:「備えておけば何かあった時でも怖くない。ぜひ皆さんも意識的に(雪対策)して頂けたら」

 来週にかけては10年に1度レベルの寒波となる恐れがあり、大雪や猛吹雪、厳しい寒さに厳重な警戒が必要です。

 北海道函館市で取材を続ける木田ディレクターの報告です。現在の雪や風の状況、伝えてください。

 (木田丈博ディレクター報告)
 私は赤レンガ倉庫前に来ています。およそ30分ほど前から雪が強く降り始めて風も徐々に強くなっているという状況です。雪がこの風で舞い上がっているという状況がみれます。

 また街を歩いている人を見てみますと、もちろん傘を持っている人もいらっしゃいましたが、突然雪が降り始めたので皆さん、フードや帽子をかぶって雪をしのがれているという印象を受けます。

 午前中から取材をしていましたが、午前中はまだ青空が見えていましたが正午ごろから徐々に曇り始めて、今では一面真っ白な雲に覆われてしまっているという状況です。

 通常ですと、午後3時4時ごろからイカ漁が始まるということなんですが、今この天候で風が強いということもあってイカ漁の漁船がまだ港に停泊しているという状況です。

 近くの飲食店の人にお話を伺いますと、この寒波でまた雪が一気に積もってしまうんじゃないかと。そのために今のうちに雪かきをしています。という話でした。

 また、この寒波で寒くなって風が強いということで、観光客のお客様がいらっしゃらなくなってしまうんじゃないかと不安の声を聞くことが出来ました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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