中国「春節」 21億人大移動 渋滞道路で“ギョーザ焼く”人も…3年ぶりの帰省に密着(2023年1月20日)
大移動が本格的に始まりました。ゼロコロナ政策を撤廃して初めての「春節」を迎える中国。36時間かけ、里帰りする男性に密着しました。
■渋滞道路で“楽器演奏”“ギョーザ”
中国の旧正月にあたる「春節」。大型連休で、延べ21億人が移動すると予測されています。
地方に帰省する人で、高速道路は連日大渋滞。あまりにも車が進まないため、路上で楽器を演奏し始める人もいました。
お腹がすいたのか、卓上コンロで餃子を焼いています。
事故も起きています。車列に白い乗用車が追突。後続の車も止まり切れず、玉突きになりました。
事故を起こした車の後部座席から、人が出てきました。次の瞬間、大型のトレーラーが激突。車道にいた人たちは、慌ててガードレールを乗り越え、避難しました。
春節で集まる親戚と一緒に食べようと、食料品の安売りに人が殺到。お菓子売り場では、こんなイベントも行われていました。
宙づりになり、お菓子の中に飛び込みます。まるで人間クレーンゲーム。1回500円ほどで、つかみ放題です。
■山間の村に“3年ぶり帰省” 男性に密着
19日も、上海の高速鉄道駅には、人があふれていました。
上海から福建省に帰省・王さん(31):「久しぶりの春節帰省で、ワクワクしています。きのうは、よく眠れなかったです」
上海で働く王さん。福建省安渓県の山間の村に、帰郷します。
その道のりは過酷です。高速鉄道で7時間かけて福建省・アモイにある親戚の家で途中1泊。翌日にバスを乗り継ぎ、ようやく家族と再会できるのです。
荷物棚は、帰省客のスーツケースでぎゅうぎゅうです。
王さん:「(Q.中国で春節はどういうイベント?)春節は非常に大切なんです。説明するまでもありません」
帰省するのは実に3年ぶりですが、医療体制が弱い地方に住む両親に、薬を送ったといいます。
アモイに到着して最初に向かったのは、思い出の浜辺です。
王さん:「(Q.ここに何か思い出が?)昔、彼女とここでよく散歩してたんです」
ハニカミながら話す王さん。夜は、高校時代の同級生と食事です。
王さん:「新年おめでとう。今年は皆、早く帰省できて、穏やかに年越しできます」
5人中、王さん含む3人は新型コロナに感染したことがあり、ウィズコロナらしいノーマスク会食です。
王さんは20日にも、家族の待つ故郷に向かいます。
(「グッド!モーニング」2023年1月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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