【21憶人が移動】春節ピーク…空港は大混雑 SNSには医療従事者“過労”動画(2023年1月19日)
まもなく春節を迎える中国では鉄道などで移動のピークを迎えまして駅は大混雑となっています。一方、SNSでは病床が逼迫(ひっぱく)し、医療従事者が倒れる動画が相次いで投稿されています。
春節が始まる22日まで、いよいよあと3日。中国当局が予測するのべ21億人の“大移動”です。ちなみに、おととし、上海の駅です。厳しいゼロコロナ中、ガラガラでした…。今年の移動回数は去年の2倍以上に増える見込みだといいます。そのゼロコロナ政策を転換した中国のSNSでは、今、医療従事者たちの異変が次々と投稿されているのです。医療体制の逼迫により、医療従事者が過労などで倒れているというのです…。
中国の正月、春節までいよいよ3日。大晦日に家族が集まって「年越し料理」を食べる伝統がある中国では、多くの「地方出身者」など、コロナで故郷に帰れなかった人々が大挙して移動するピークを迎えました。
19日、上海の高速鉄道駅には大勢の人が殺到。スーツケースを手に出発口を目指します。また、空港でも…。香港行のチェックインカウンターです。大勢の人が行列を作っています。今月7日からの12日間で、およそ4億8000万人がすでに移動しているのです。
上海から福建省に帰郷・王さん:「よいしょっと!」
現在、上海で働く王さん。31歳、独身です。今回、3年ぶりに福建省安渓県の山間の村に帰郷します。
上海から福建省に帰郷・王さん:「春節の駅は人が多いけど以前はもっと多かった。久しぶりの春節帰省でワクワクしています。昨日はよく眠れなかった。荷物はほとんどめいとかへのおもちゃ、親へのお土産です」
高速鉄道でおよそ7時間かけて、福建省のアモイにある親戚の家でまずは1泊。翌日にバスを乗り継いで、ようやく両親ら家族と再会できるのです。
上海から福建省に帰郷・王さん:「故郷は産業が少ないから、若者はほとんど故郷を離れている」
地元の大学院を卒業後、上海へと出て就職した王さん。この3年、離れて暮らす両親のことを気遣っていたのです。医療体制が弱いと言われる田舎に住む親に、薬を送りました。
上海から福建省に帰郷・王さん:「(Q.中国で春節はどういうイベント?)春節は非常に重要なんです。ご飯を食べるのと同じくらい重要です」
久しぶりの再会を楽しみに“春節の大移動”が行われるのです。
しかし一方で、懸念されるのが新型コロナの感染拡大です。ゼロコロナ政策の転換後、中国当局が発表していた中国本土の1日の死者数は、1桁台ばかりでした。実態と乖離(かいり)しているとの批判の声もあるなか、今月14日、このおよそ1カ月間で中国本土でおよそ6万人が死亡したと明らかにしたのでした。ただし、このおよそ6万人という数字についても…。
帰省客:「実際の数の10分の1だと思います。この数字、信じている人もいるが私は信じていません」
そんななか、中国のSNSには逼迫する医療体制に苦しむ医療従事者の動画が投稿されています。ずっと勤務が続いた看護師が…、疲労で病院の廊下で倒れたといいます。病気でも勤務を続け、途中で意識をなくした医療従事者…。こちらの看護師は、手術中に…。
中国メディアによりますと、多くの地域ですでに感染のピークを越えたとし、春節の大移動によって感染が広がるリスクは低いとの見通しを示しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く