東電旧経営陣 2審も無罪判決 原発事故の強制起訴裁判(2023年1月18日)
福島第一原発事故を巡って強制起訴された東京電力の旧経営陣3人について、東京高裁は津波による事故は予見できなかったとして、一審に続き無罪判決を言い渡しました。
業務上過失致死傷の罪で強制起訴された東京電力の元会長・勝俣恒久被告(82)ら旧経営陣3人は2019年に東京地裁で無罪を言い渡され、検察官役の指定弁護士が判決を不服として控訴していました。
東京高裁は今月18日の判決で、政府機関が公表した津波地震予測の「長期評価」について「海抜10メートルを超える津波が襲来するという現実的な可能性を認識させるような情報であったとは認められない」として、信頼性を否定しました。
そのうえで「発電所の運転を停止すべき義務を負わせる事情があったとはいえない」として、津波による事故は予見できなかったと判断し、一審に続いて無罪判決を言い渡しました。
検察官役の指定弁護士は「長期評価の信頼性を全面的に否定した本日の判決は到底、容認できません。上告の可否について改めて検討していきたい」とコメントしています。
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