「病院行く時間迫っていた」歩行者ひき逃げか 自転車の79歳男逮捕(2023年1月18日)
東京・大田区の交差点で歩行者の男性を自転車でひき逃げし、重傷を負わせた疑いで逮捕された79歳の男。衝突した後、被害者に声を掛けたにもかかわらず、なぜ現場から走り去ってしまったのでしょうか。
また起きてしまった高齢者による事故。
高橋容疑者:「病院に行く時間が迫っていた…」
逮捕されたのは高橋三好容疑者。今月5日、70代の男性を自転車でひき逃げした疑いなどが持たれています。
現場はJR蒲田駅に近い交差点。事故は信号機のない交差点で起きました。高橋容疑者は道を左に曲がった際、前を歩いていた高齢者と衝突。一度、声を掛けましたが、そのまま走り去ったということです。
近くで働く人:「自転車がバランスを崩して倒れた時に、歩行者に当たって2人とも転倒した」
現場に居合わせた人:「やっぱり起きたか」
事故が起きた場所は地元の人も危険だと認識していた場所でした。
ひき逃げなどの疑いで17日に逮捕された高橋容疑者。ゆっくりとした足取りで、車に乗り込むのもやっとといった様子です。
高橋容疑者は自転車で病院に行く途中で、被害に遭った70代の男性もまた、同じ病院に向かう途中だったといいます。この日、商店街を歩いていた男性。交差点に差し掛かって左折しようとしたところ、後ろから自転車でやって来た高橋容疑者が追い抜きざまに男性の右半身に衝突したということです。
事故の直後、高橋容疑者は70代の男性に「大丈夫?」とすぐ声を掛けましたが、返答を聞かないまま立ち去ったということです。しかし、男性はその後も1時間ほど、うずくまったままだったといいます。
近くの病院で働く人:「救急車が来たので窓からのぞいたら、ラーメン屋さんの辺りで男の人がうずくまっていた」
一方、高橋容疑者は、そのまま病院へ行ったといいます。調べに対して「自分が病院に行く時間が迫っていて、周りに人がいるので大丈夫だと思った」と話しています。事故のあった交差点は信号がなく、自転車が多い場所。
現場に居合わせた人:「自転車とかビュンビュン、止まらないで走る。何度かヒヤッとすることがある」
取材中も自転車がスピードを上げてカーブしていきます。警視庁によりますと、大田区の蒲田は平坦で道幅が広く、自転車が走りやすいといいます。
現場に居合わせた人:「(Q.高齢者の自転車は多い?)ものすごいです。平気でおじいさんとかがぶっ飛ばして乗っている」
自転車の衝撃実験では時速20キロで走る自転車が歩行者にぶつかると、その勢いで歩行者は倒れてしまいます。高齢者の自転車の危険性について専門家は…。
自転車の安全利用促進委員会、委員会メンバー・古倉宗治さん:「いわゆる反射神経が鈍くなっている、そういう問題点と運動神経が…思った通りの行動ができない」
去年1年間の高齢者による自転車事故の件数は人口1万人あたりで計算すると、東京はワースト1位です。
自転車の安全利用促進委員会、委員会メンバー・古倉宗治さん:「車両という意識を持っていない。運転している責任感が希薄になっているのでは」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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