グレタさん ドイツ警察が一時“身柄拘束”炭鉱拡張に抗議(2023年1月18日)

グレタさん ドイツ警察が一時“身柄拘束”炭鉱拡張に抗議(2023年1月18日)

グレタさん ドイツ警察が一時“身柄拘束”炭鉱拡張に抗議(2023年1月18日)

 スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんがドイツ警察に身柄を一時拘束されました。警察官に抱え上げらながら連行されるグレタさん。現場で一体何があったのでしょうか。

 警察官に両手両足を抱えられ、連行される女性。スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんです。場所はドイツ西部の小さな村、リュッツェラート。大規模な抗議活動が続けられているのです。村は今、消滅の危機に瀕(ひん)しています。

 リュッツェラート村の近くにはドイツ・エネルギー大手「RWE」が運営する炭鉱があり、村の地下にも豊富な石炭が埋まっています。炭鉱の拡張に伴い、住民の立ち退きが進められ、去年、最後の住民1人も村を去りました。今、村は化石燃料に対する抵抗の象徴になっています。

 環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん(20):「これはリュッツェラートだけにとどまる問題ではありません。最も環境を汚染している国の1つであるドイツには責任があります」
 ドイツ、ハベック経済・気候保護相:「私も気候保護と抗議には象徴が必要だと思いますが、私の見解ではもはや誰も住んでいないリュッツェラートは間違った象徴です」

 ドイツ政府は脱炭素を目指していますが、去年の夏、休止中の火力発電所の再開を決めています。理由はロシアによるウクライナ侵攻です。ロシア産天然ガスからの脱却を図るなか、石炭火力発電を一時的に拡大しているのです。

 15歳で地球の危機を訴えるストライキを始め、16歳で国連の気候行動サミットで演説をしたグレタ・トゥーンベリさん。

 環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん(当時16歳):「私たちは絶滅しようとしているのにお金や終わりなき経済成長のおとぎ話ばかり」

 過去にもドイツの炭鉱採掘現場を訪れていました。今回の抗議活動では、11日から警察が参加者の排除に乗り出しています。グレタさんも他の参加者とともに連れ出されました。

 警察官:「これで有名人だね」
 抗議参加者:「自撮りでもする?」

 ただ拘束は一時的なもので、身分証の確認後、すぐに解放されました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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