“佐渡島の金山”世界遺産に推薦へ 方針一転の背景に安倍元総理か(2022年1月28日)
政府が「佐渡島の金山」を世界文化遺産に推薦する方針を固めたことが分かりました。これまでの見送りから一転、方針転換の背景とは。
岸田総理大臣は当初の方針を一転させ、28日午後に佐渡島の金山を世界文化遺産としてユネスコに推薦することを発表する見通しです。
政府関係者:「方針が変わった理由は分かりません。こっちが聞きたい・・・」「安倍さんでしょう。安倍さん恐るべし」
方針転換の背景には安倍元総理ら自民党内の保守派の反発があったと政府関係者は見ています。
佐渡島の金山を巡っては、韓国が旧朝鮮半島出身者の強制労働があったとして世界文化遺産への登録に反発。
これに対して韓国側の主張は根拠がないとする政府は反論の準備をする時間が必要だとして、今年度の推薦を見送る方向で調整していました。
ところが・・・。
自民党・安倍元総理:「論戦を避ける形でですね、登録を申請しないというのは間違っているんだろうと思います」
自民党・高市政調会長:「これは日本国の名誉にかかわる問題だと思っております」
岸田政権の後ろ盾の一人で党内最大派閥を束ねる安倍元総理。政府が推薦を見送ることで党内に不満がたまることを懸念したとの見方もあります。
安倍派幹部:「岸田さんがちょっとビビッている。推薦しないで党内批判と推薦して登録されない。だったら、後者の方がいい」
政府関係者:「参議院選挙までは世論と党内の言うことを聞き続けていくしかないみたいだ」
ユネスコでは世界文化遺産の登録に際して異議があれば関係国間で解決することが「推奨」されていますが、最終的には21カ国からなる世界遺産委員会で3分の2の賛成があれば登録が認められます。
日本は現在、世界遺産委員会のメンバーですが、韓国がメンバーではないことが保守派が推薦を求める理由の一つになっています。
自民党中堅議員:「韓国に反論できる資料はある。これだけ証拠があるのに反論しなかったら国家としての恥だよ。永遠に汚名を着せられたままになる」
足掛け25年、世界遺産の登録に向け取り組んできた新潟県佐渡市では、正式発表を前に号外が配られ、のぼり旗もお目見えしました。
市民団体「佐渡を世界遺産にする会」・中野洸会長:「正式には決まってないわけですけど、まぁ大丈夫だろうと思ってね、喜んでいます」
土産物店:「胸がいっぱいですね。このお客さんが少ないなか、やっとなんか、ちょっと未来がみえてきたというか。希望の光が差してきたなと」
推薦された場合、来年6月に世界遺産に登録されるかどうか決まる予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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