迫る“最強寒気” 光熱費高騰で打撃 電気代「10万円超」…動物園にも“深刻な影響”(2023年1月18日)

迫る“最強寒気” 光熱費高騰で打撃 電気代「10万円超」…動物園にも“深刻な影響”(2023年1月18日)

迫る“最強寒気” 光熱費高騰で打撃 電気代「10万円超」…動物園にも“深刻な影響”(2023年1月18日)

 厳しい寒さが続いています。電気料金の値上げにより、1カ月の料金が10万円を超える家庭も出てきています。

■週末に“最強寒気” 列島に襲来

 札幌では17日、気温がマイナス10℃に迫り、今シーズン一番の寒さになりました。

 函館山から見た市街地の様子は一日中、降ったりやんだりを繰り返していました。

 青森では、雪で視界が狭いせいか、対向車もヘッドライトをつけて走行しています。

 上空に寒気が流れ込んだ影響で、17日は全国的に冷え込みました。週末には、今シーズン最強の寒気がやってきます。

■電気代が高すぎる…「10万円超」

 そんななか、市民の生活に打撃を与えているのが、光熱費の高騰です。

 青森県で、夫婦2人で暮らしている男性は、今月届いた電気代の請求額に目を疑ったといいます。

 青森県在住:「最初、見間違えなのかなとは思った。妻とも話ししたんですけども、ありえないなというような話はしてたんですけど。まさか10万円超えるとは思っていなかったので、びっくりしましたね」

 去年の冬は、月に6万円で推移していた電気代が、今月は10万円。使用電力量はさほど変わっていませんが、請求額は2倍近くに跳ね上がりました。

 青森県在住:「現在は、暖房機が住宅に3台付いてるんですけど、今年に限っては1台ずっと稼働停止している状態です。若干、普段よりは抑え気味というか、設定温度を1、2℃低くしている。(電気代は)率直には下がってほしい」

■光熱費が高すぎる…“動物園悲鳴”

 群馬県富岡市の「群馬サファリパーク」でも、電気料金の値上げに頭を悩ませていました。

 群馬サファリパーク・杉本満夫さん:「(おりの)中は暖房したり、床暖房施設も入っていたり、かなり電気も消費するわけですけど。動物を飼う以上は、当然そういうふうにやっていかないと、動物を守れないので」

 寒さが苦手な動物が冬を越すためには、暖房は必要不可欠。そのため、光熱費の高騰は、サファリパークの経営に深刻な影響を及ぼしているといいます。

■寒さに“湯たんぽ” 節約に苦心

 少しでも電気代を抑えるため、こんな工夫もしていました。

 杉本さん:「そこに湯たんぽが置いてあって、飼育係のマンパワーで、湯たんぽを1日に2、3回代えて、温かい所を作ってあげる」

 ミーアキャットが暖をとっているのは“湯たんぽ”。対策は他にもありました。

 杉本さん:「こうやって草を置いて。エネルギーがないと寒さに耐えられないので。どんどん食事ができるように、エネルギーをとにかく入れる」

■高騰で余儀なく…入園料“値上げ”

 経営を圧迫しているのは、電気代だけではありません。

 杉本さん:「従業員が動物の所に行くのも車を使いますし。寒さに対して、夜とか暖房を全部灯油でやっているので。かなり痛手になっているのは確かです。連日使ってるんで、かなり燃料費。去年と同じ金額ではたぶん、今年はこの冬は越えられない」

 押し寄せる電気代とガソリン代の高騰。そのため、年明けから入園料の値上げを余儀なくされました。

 杉本さん:「値上げはするんですけど、自分たちの努力と、上げ幅を圧縮するのに考えた結果、200円アップさせて頂く。寒くてなかなか足を運ばないと思いますけど、観に来て頂ければと思います」

(「グッド!モーニング」2023年1月18日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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