東京湾に体長2m「トド」出現 なぜ迷い込んだ?(2023年1月17日)

東京湾に体長2m「トド」出現 なぜ迷い込んだ?(2023年1月17日)

東京湾に体長2m「トド」出現 なぜ迷い込んだ?(2023年1月17日)

 東京湾で珍しい動物が発見されました。17日午後に撮影された映像です。画面中央で動いている動物、これ実は“トド”なんです。一体なぜ東京湾に…。

 発見されたのは、東京湾の羽田空港のすぐそばです。じっとしていると思ったら海の中へ…。また顔を見せ、生存が確認できます。

 素人には見分けづらい海の生き物。水族館の飼育員に映像を見てもらうと…。

 鴨川シーワールド飼育員・加納幸司さん:「トドだと思われます。東京湾の中にまで入ってくるというのは、私は聞いたことがないですね」

 東京湾の岸壁にいたのは“トド”だと言います。実は15日からこの岸壁にいる様子は確認されています。釣りの最中に発見したという男性は…。

 釣りの最中に発見した男性:「(羽田空港の)滑走路の護岸の所に、茶色いのが見えて。たまたまその横を通過した時に見つけて。何かいるって。アザラシじゃん。こんなところに、とビックリしました」

 この時から同じような場所から離れていない、トドとみられる動物。

 鴨川シーワールド飼育員・加納幸司さん:「トドの幼獣、メスの成獣か、オスかメスの幼獣か」

 成獣のオスのトドは、体長3メートルほど。体重は1トンにもおよぶといいます。今回の発見された個体は、まだ小さめだといいます。

 鴨川シーワールド飼育員・加納幸司さん:「(見つかったトドは)体長は1.5メートルから2メートルくらいはあると思います」

 一体なぜ、迷い込んだのでしょうか。

 鴨川シーワールド飼育員・加納幸司さん:「トドは基本的には群れで行動するので、その群れからはぐれて、また潮の流れによって南下して、東京湾までたどり着いたのではないか」

 トドは基本的には北太平洋に生息し、10月から5月くらいにかけて、繁殖期を過ぎたトドたちが、北海道周辺までエサを求めて来るといいます。その群れからはぐれ、南下する潮の流れで東京湾に迷いこんだ可能性があると言います。一日で10キロから20キロのエサを食べるというトド。発見した男性によると、体は乾いていて、すでに元気がないように見えたと言います。

 鴨川シーワールド飼育員・加納幸司さん:「弱っている可能性は十分にあると思いますね。泳いでいるので、餌(えさ)を捕まえることはできるので、餌を食べて元気になって、北海道まで戻れる可能性はありますが、はぐれて北海道まで遠いので、自力で戻れるのかは疑問があります」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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