“イワシ大量凍死”砂浜一面に 寒気南下で…北海道は大雪 “巨大雪塊”海に出現(2023年1月17日)
寒気が南下した影響で、北海道では16日、各地で大雪となりました。さらに、北見市の海岸では、大量の「イワシ」が打ち上がり、凍死していました。
■回収したイワシ量“約20トン” 他の海岸でも…
北見市観光協会 常呂支部・佐藤照彦さん:「ジュエリーアイスかなと思って。光っていたから」
地元の観光協会の人が驚くほどの光景。それは“大量のイワシ”です。
12日に撮影された北海道北見市常呂町での光景です。海岸でキラキラと輝くのは、雪や氷ではなくイワシです。
佐藤さん:「浜に何万匹という感じで、イワシがザーッと」
常呂町の海岸およそ200メートルの範囲で見つかったイワシ。16日までに回収されたイワシの量は、およそ20トンにも及んでいたのです。
この異様な光景は、他の海岸でも…。オホーツク海に面する雄武町、さらに斜里町の海岸でも大量のイワシが見つかりました。
寒さも加わり、打ち上がったイワシは凍り付いていました。斜里町では、およそ3キロにわたりイワシが打ち上がり、地元の人が持っていた箱は、イワシでいっぱいになりました。
地元の人:「何でこんなに上がってるんだろうか」「アンチョビにでもしてみようかな」
■なぜ?…専門家「低い海水温に耐えられずか」
なぜ大量のイワシが打ち上がったのでしょうか?専門家によると、はっきりとした原因は分からないとしたうえで…。
網走水産試験場・田中伸幸研究主幹:「秋口から冬にかけて、本州に戻ってしまうのが、普通のパターン。取り残されたイワシが一部いたんだろうなと思います。適水温で言えば、14~15℃くらいだと思うんですけど。4~5℃より下がってしまえば、恐らくダメだとは思う」
本来、イワシは水温10℃から20℃の海に生息するのですが、この時期のオホーツク海の海水温は3℃。この寒さに耐えられずイワシが死んで、海岸に打ち上がった可能性があるといいます。
■除雪・排雪で…“巨大な雪の塊”海に出現
凍るほどの寒さはイワシだけではありません。
16日、最高気温がマイナス2.4℃と真冬日となった札幌市。通勤の人が行き交うJR札幌駅前に現れたのは「キツネ」です。吹雪の中を元気に走り回る姿も見られました。
高速道路では、吹雪で前の車が見えないほどのホワイトアウトになりました。
また、一日で17センチも雪が積もった釧路市では…。
釧路市民:「(Q.今年に入って、雪かきは何回目?)きょう初めてです」
吹雪のなか、学校に向かう子どもたち。この時間の気温はマイナス7.7℃と、極寒での登校となりました。
一方、先週、大雪に見舞われた小樽市では、雪が海へと投げ入れられます。かなりの量です。
小樽市内での排雪の様子。小樽市では、港の一部が雪捨て場になっていて、海に捨てた雪をショベルカーでかき混ぜ、溶かす様子が冬の風物詩になっています。
そんななか、13日に撮影された港の様子。雪捨て場の海に突然、巨大な雪の塊が出現したのです。この映像を撮影した男性は…。
株式会社ホープ・ワン 荒木英輔さん:「巨大な氷塊なので、どのくらいの大きさなんですかね。10メートルとか、もうすごい。とにかく大きい感じになります」
小樽市によると、この巨大な雪の塊は、先週の大雪で通常よりも多くの雪を海に投げ入れたため、雪が溶けきれずに固まったものだといいます。
除雪・排雪によってできた神秘的な雪の塊。しかし、住宅街に向かうと喜んでばかりはいられない状況がありました。
■生活道路“除雪されず” 住民がお金出し合い…
視界が白くなるほどの雪が降ってきました。積雪も増えて除雪作業に追われている人もいます。
小樽市民:「ここ(市の)除雪入らないから、市道じゃないので。ここの通りでお金払って、自分たちで除雪を頼むので」
住民によると、市道などは市が除雪を行っていますが、生活道路は除雪が行われないため、住民たちでお金を集めて業者に頼んでいるといいます。
また、除雪をしてもすぐに排雪が行われず、生活道路には、雪が高く積み上げられたままとなっていました。
除雪・排雪に頭を悩ませるなか、この週末には、今季最強寒気が襲来し、再び大雪となる恐れが出てきています。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年1月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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