叔母の財産狙って犯行か…タリウム摂取させた疑い 叔母は意識不明で回復見込みなし（2023年5月24日）
京都市の女子大学生に毒性のあるタリウムを摂取させて殺害した罪で起訴された男が、自身の叔母にもタリウムを摂取させていた疑いが強まり、５月２４日に殺人未遂の疑いで再逮捕されました。
（宮本一希容疑者 ＹｏｕＴｕｂｅより）
「職業はお茶屋を経営しています。芸舞妓さんをお呼びしてお座敷で遊んでいただくという、いわゆるお茶屋の営業をしています」
雄弁に経営していた舞妓ビジネスについて語る宮本一希容疑者（３７）。知人で大学生の濱野日菜子さん（２１）に毒性の強いタリウムを摂取させ殺害したとして、すでに逮捕・起訴されています。そして、３年前の２０２０年７月に自身の叔母（６１）の財産を得るなどの目的で叔母にもタリウムを摂取させて殺害しようとした疑いで今年５月２４日に再逮捕されました。濱野さんの事件発覚後、警察が叔母の血液や尿を調べたところタリウムが検出され、宮本容疑者の関与が強まったということです。
警察によりますと、叔母は３年前に腹痛を訴えて病院を受診。その２日後には容体が急変して、それ以降は意識不明の状態で回復の見込みはないということです。
叔母を知る人は、健康的な印象の強い彼女に何があったのかと首をかしげます。
（叔母の知人）
「トライアスロンを頑張っているとか、沖縄行くとか行かないとか、そんな話をして。え、なんでって。原因がわからないと聞いていたので」
茶道の教室や会社を営むなど経営者の顔も持ち合わせていたといいます。
（叔母の知人）
「お仕事は一生懸命されていましたね。真面目ですね。ぜいたくを嫌う部分というか、謙虚さもすごくありますよ」
登記などによりますと、叔母は不動産管理会社を経営していましたが、入院後は宮本容疑者が叔母に代わって社長に就任しています。
警察の調べに対して宮本容疑者は黙秘しているということですが、警察は叔母の財産を狙っての犯行とみて捜査を続けています。
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