【ウクライナ避難民】娘がいる日本へ 「家族と友達を残し…」複雑な思いも
戦渦が広がるなか、ウクライナから避難する住民も増え続けています。先月、キーウ(キエフ)から娘が暮らす日本にきた女性。日本での新生活を始めた一方、複雑な思いもあるといいます。
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ウクライナで取材を続けるジャーナリストの佐藤和孝さんは2日、解放された街のひとつ「イルピン」に入りました。
佐藤さん
「装甲車とタンク(戦車)の残骸ですね」
地面には、ロケットとみられる残骸が散乱。黒く焦げた靴もありました。逃げてきた住民が乗り捨てたとみられる車の列が残されていました。佐藤さんの前に広がっていたのは、無残な街の光景でした。
公園にいってみると、先月亡くなったとされる女性のお墓がありました。
佐藤さん
「お墓ですね。公園に埋めなきゃだめなんだね」
遺体を動かすことができず、土をかぶせて埋葬したとみられています。
犬の鳴き声だけが響く街。そこに1人の男性がいました。
イルピンの住民
「避難していましたが、避難所の状況が悪くて(自宅に)帰りました」
家は、ミサイルで破壊されたということですが、自宅に戻ったといいます。
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戦渦が広がるなか、ウクライナから避難する住民も増え続けています。
3日、横浜市で開催されたイベントにも、キーウから避難したマリヤ・グジーさん(68)の姿がありました。日本に住む娘、民族楽器奏者のカテリーナさん(36)の演奏を見守っていました。
先月、キーウからカテリーナさんが暮らす日本にきたマリヤさん。カテリーナさんとは、約3年ぶりの再会です。
マリヤさん
「3年間、このカレーを夢みていました」
カテリーナさん
「どうぞ召し上がれ!感想言って!」
マリヤさん
「最高としか言えないわ!」
マリヤさんは、カテリーナさんが作ったカレーを久しぶりに味わい、日本で新たな生活を始めました。一方、マリヤさんには、いま複雑な思いがありました。
マリヤさん
「ウクライナに家族と友達も残してきました。とてもつらいです。自分が国に戻れるのか不安があります」
ふるさとウクライナの1日も早い平和を願っています。
(2022年4月4日放送「news every.」より)
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