【報ステ】子育て世代が「過疎の町」へ 地方創生の“切り札”保育園付き『短期移住』(2023年1月13日)
政府は2027年までに、東京圏から地方へ1万人の移住を目指す方針を固めましたが、仕事や家庭の事情で難しい方も多いのではないでしょうか。
そこで今、注目されているのが、保育園とセットになった“短期の移住”です。
【子育て世代が“過疎の町”に】
“世界一すてきな過疎の町”とうたう北海道・厚沢部町。降り積もる雪に、戸惑う女性がいました。
神奈川県から“短期移住”小柳雅子さん(42):「やばい、緊張…どうしよう。(Q.緊張しますか?)いや、めっちゃします。こんな積もるんだ…すごいな」
神奈川県からやってきた小柳さん。雪道の運転をするのは初めてだといいます。
小柳雅子さん:「きょう、やっぱり道が分かんない。ちゃんと私、走れているかな」
向かった先は、町で唯一のこども園です。
小柳さんは家族とともに短期移住するため、この町にやってきました。
過疎化する地方と、移住に興味はあるけれど、なかなか踏み切れない子育て家族を結びつけるために、1年前からスタートしたプロジェクト『短期移住体験』。いまや全国各地に広まっています。
町から提供された住宅で、リモートワークをしながら、その間、子どもを地元の保育園に預けることができるとあって、予約待ちが出るほどの人気です。
以前から移住に興味を持っていた小柳さん夫妻。コロナ禍で働き方が変化する今、思い切って参加することにしたといいます。
小柳篤史さん(45):「ワーケーションをするにあたって、家族でできたらいいなというところで。子どもをどうしても預ける場所がなかったので」
小柳雅子さん:「北海道の『はぜる』を見た時に、すごく広くて、子どもたちも思い切り走り回って、普段できないような経験ができるだろうなっていうのもあったので」
2週間の“短期移住”。子どもたちにとっては緊張の連続です。
僚大くん(4):「(Q.好きなご飯はなんですか?)……」
短期移住はうまくいくのでしょうか。
このプロジェクトには、地方での生活に慣れるためのイベントも用意されています。
地域おこし協力隊・中村和恵さん:「きょうは、まいたけご飯と天ぷらと芋の団子汁をつくります」
この日は、地元の人による料理教室です。
僚大くん:「このやつ美味しい」
小柳雅子さん:「僚大くんマイタケ食べれるの?キノコ嫌いだよね」
僚大くん:「マイタケだったら」
地域おこし協力隊・中村和恵さん:「厚沢部のマイタケだったら食べれるよってお母さんに言ったほうがいいよ」
さらに、都会では経験できない大自然が、子どもたちを少しずつ積極的にさせていきます。
結以ちゃん(6)は、自ら同じクラスの男の子に声をかけ、友達ができました。
様々な出会いがあった2週間。それでも別れの日はやってきます。
結以ちゃんは涙が止まりません。
今回の短期移住は、大人にとっても子どもにとっても大きな経験となったようです。
小柳雅子さん:「(Q.2週間終わりましたが?)こういうことで泣くことってないので、初めてなので親としてもビックリ。思い出深かったんだろうなって思うと、通わせて良かったなって。自然の中で暮らすって、どういうことか分からないし、なじめないかもと思っていたんですけど、選択肢として移住みたいなのも良いなと思うようになりました。思い切って、来て良かったなと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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