元医師「私は父親を殺害していません」と無罪主張 ALS患者嘱託殺人の罪でも起訴(2023年1月12日)

元医師「私は父親を殺害していません」と無罪主張 ALS患者嘱託殺人の罪でも起訴(2023年1月12日)

元医師「私は父親を殺害していません」と無罪主張 ALS患者嘱託殺人の罪でも起訴(2023年1月12日)

ALS患者から依頼を受けて薬物を注入した死なせた嘱託殺人の罪でも起訴されている元医師について、1月12日、父親の殺害に関する裁判員裁判が始まりました。被告は一体何を語ったのでしょうか。

 2020年7月、医師が人の命を奪うという事件が発覚し、社会は揺れました。山本直樹被告(45)と大久保愉一被告(44)は、全身の筋肉が動かなくなる難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を患った林優里さん(当時51)から依頼を受けて、薬物を注入して急性薬物中毒で死なせたとする嘱託殺人の罪で起訴されています。

 林さんの主治医ではなかったという2人。つながったきっかけはSNSでした。林さんのものとみられるツイッターには「こんな体で無理やり生かされるのは人権の侵害だ」などと投稿されていて、これに反応したのが大久保被告だったとみられています。

 【Twitterでのやりとり】
   (林さんとみられるTwitter)「作業は簡単だろうからカリスマ医者じゃなくてもいいです」
 (大久保被告とみられるTwitter)「訴追されないならお手伝いしたいのですが」
   (林さんとみられるTwitter)「嬉しくて泣けてきました」

 捜査関係者によりますと、SNSで実行する日時や報酬について打ち合わせを重ねて犯行に至ったとみられています。

 さらに、2人はこの事件のほかにも、山本被告の父親に対する殺人罪でも起訴されました。今から12年前の2011年3月、2人は山本被告の母親の淳子被告(78)と共謀し、精神疾患のある山本被告の父親・靖さん(当時77)をなんらかの方法で殺害したとされたのです。

 そして、今年1月12日、京都地裁で始まった靖さん殺害に関する山本被告の裁判員裁判。

 (記者リポート 1月12日)
 「午前9時過ぎです。京都地裁の前には傍聴券を求めてマスコミ関係者など多くの人が集まっています」

 一連の事件で、認否は一切、明らかになっていませんでした。白髪交じりの短髪にタートルネック姿で法廷に現れた山本被告は、次のように述べました。

 (山本直樹被告)
 「私は大久保被告や淳子被告と一緒に父親を殺害していません」

 無罪を主張したのです。弁護側は「確かに殺害は3人で計画したが、山本被告と淳子被告は途中でためらい、大久保被告が自らの判断で1人で犯行に及んだ」と主張。これに対して検察側は「3人はメールを通じて殺害を計画し、精神疾患のあった靖さんを厄介払いのため殺害した」と指摘しました。

 裁判は1月13日以降も行われ、2月7日に判決が言い渡される予定です。

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