【冬に患者を水で洗う】精神科病院での虐待 複数の職員が関与と指摘…第三者委「患者に報復やストレス発散…」(2022年5月2日)
神戸市西区の精神科病院「神出病院」で入院患者への虐待が相次いだ問題で、第三者委員会が「患者の人権を守る意識が希薄化していた」とする調査報告書を公表しました。
神出病院では、元看護師ら６人が入院患者に虐待を繰り返したとして逮捕され、有罪判決を受けました。去年５月にも看護師が患者を暴行したとして書類送検されました。
病院は弁護士などで作る第三者委員会を設置し、調査を進めていました。５月２日に公表された報告書では、逮捕された元看護師ら以外の職員も冬場に患者を水で洗うなどの複数の虐待行為を行っていたと指摘。利益を優先し患者の人権・利益を守ろうとする意識が希薄化していたことが原因だと指摘しました。
（第三者委員会 林亜衣子弁護士）
「看護業務の負担が大きく、患者さんに対する報復やストレス発散による虐待が起こりやすい素地があった」
神出病院は「提言を真摯に受け止め全職員に説明する」としています。
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