中国による渡航ビザ“発給停止”の波紋「中国留学やっと行けると思ったのに」留学生が“悲鳴”も　日本政府が抗議も今後の影響は？

中国による渡航ビザ“発給停止”の波紋「中国留学やっと行けると思ったのに」留学生が“悲鳴”も　日本政府が抗議も今後の影響は？｜TBS NEWS DIG

中国が突然発表した、日本人への “渡航ビザの発給一時停止” 。影響はビジネスだけにとどまらず留学予定の学生にも。中国の「対抗措置」はいつまで続くのか。

■中国“ビザ発給停止”の波紋待望の留学にもビザの壁

日本人への渡航ビザの発給を一時停止すると1月10日に突然発表した中国。
その波紋が広がっています。

事前にビザを取り、中国に向かった人からは困惑の声が聞かれました。

仕事で広州に渡航する人
「もうビザの発給も止めたというので、次にいつ行けるか分からない」

駐在先の上海に渡航する人
「2月から新しく駐在予定の者もいて、1月にビザの申請をする予定だったのでどうなるか」

夫に帯同し広州に渡航する人
「中国に住むことになるので、日本人に対する目線が変わってくるのかなと心配です」

中国政府は、ビザ発給の再開の時期について明らかにしていません。
影響はビジネスにとどまらず、SNS上には、留学予定の学生からの悲鳴が…。

SNSの投稿
「ビザ停止なんて最悪すぎる。留学を待っていた学生からすると、本当にしんどい」

SNSの投稿
「中国留学やっと行けると思ったのに、ビザ発給停止…私泣いてもいいですか」

感染が急拡大する中国からの渡航者を対象に、水際対策を強化した日本と韓国。
その両国への「対抗措置」として、中国はビザ発給の一時停止を決めました。

中国外務省・汪報道官会見
「私たちは少数の国家が中国に対して差別的な入国制限措置をとることに断固反対で、対抗措置をとる」

■日本政府は抗議・撤廃要求企業は情報収集を急ぐ

日本政府は、中国の措置は「一方的だ」とし撤廃を求めています。

松野博一官房長官会見
「中国が新型コロナ対策とは別の理由で査証（ビザ）発給の制限を一方的に行ったことは、極めて遺憾であり、中国側に対して外交ルートで抗議するとともに、かかる措置の撤廃を求めたところであります」

日本企業は情報収集を急いでいます。中国に複数の製造拠点をもつ三菱電機は「中国での感染爆発をふまえ、渡航は原則自粛を指示しているので、現時点では影響ない」とコメントしています。

都内にある中国ビザ申請センターでは、新たな申請ができず、影響を受けている人がいました。

ビザの申請に来た人
「出張のためにビザがほしくて来ました。残念ながらきょうは取得（申請）できず戻ることにします。結構しんどい」

申請済みのビザの受け取りは可能ですが、心配は尽きません。

ビザを受け取った人
「大学で1か月後に留学に行くので、行けることに安心しているんですけど、帰るときどうなっちゃうのかなって不安も大きい」

中国の「対抗措置」はいつまで続くのでしょうか…。

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