【専門家も驚愕】ヘンリー王子暴露本 タイトル「スペア」の意味(2023年1月10日)
“暴露本”として波紋を広げているヘンリー王子(38)の回顧録が10日、発売となりました。世界中の注目が集まるなかで、イギリス王室へは、どのような影響があるのでしょうか。
世界中で物議を呼んだ“暴露本”がついに発売されました。イギリス王室を離脱したヘンリー王子の回顧録「スペア」です。
回顧録から:「17歳の時、誰かの家でコカインを勧められ、何度かその薬物を摂取した」
自らのコカイン使用や兄のウィリアム皇太子との不仲など、衝撃的な内容が事前にリークされるなど発売前から話題になっていました。
本を購入した人:「ヘンリー王子の人生をヘンリー王子から聞くことができて興奮しています。これは私にとって最大の楽しみです」
なかには、開店時間を大幅に前倒す書店も…。イギリスの通販サイトでは、早くもベストセラー1位を記録。ヘンリー王子のギャラは50億円以上ともささやかれています。
一方で、ロンドン市民からは、批判的な声も聞かれました。
出版の理由についてヘンリー王子は…。
ヘンリー王子:「私たちを守る唯一の方法は真実を書き残すことです」
最新のインタビューで語られたのは、やはりイギリス王室との確執でした。
ヘンリー王子:「(Q.イギリスに戻って王政に携わることを望みますか?)それが可能だとは思いません。家族が合意してもそれを止めるためにあらゆる手段をとる第三者がいるのです」
イギリス王室に詳しい多賀さんは、イギリス時間の1月9日発売という日付にも大きな意味があるといいます。
英国王室に詳しい多賀幹子さん:「1月9日がキャサリン妃の41歳の誕生日ですので、それにぶつけてきた」
自分を冷遇する王室に対してのいわば、当てつけ…ということでしょうか。さらに本のタイトル「スペア」にも意味が…。
英国王室に詳しい多賀幹子さん:「スペアという言葉は刺激的で内容を象徴している。(スペアは)2番手や補充要因という意味。(貴族などの)継承者が何かあった時に補う人、生まれつきに課されている苦しさ、悲しさ、怒りを暴露した内容」
ヘンリー王子が生まれた際には父・チャールズ国王からこんな発言があったと言います。
記者:「父親のチャールズが、母のダイアナ妃に『私に後継者とスペアを与えてくれた。私のこの仕事は終わった』と言ったそうです」
さらに…。
回顧録から:「私自身よりかなり進んでいた、彼の驚くべきはげっぷり」
ついに発売した、ヘンリー王子の回顧録。その内容について、イギリス王室に詳しい多賀さんは…。
英国王室に詳しい多賀幹子さん:「同情してほしいような感じですね、ということを何回も強調していると感じました」
注目したのは兄弟間の“確執”。本によると、2019年、ウィリアム皇太子がメーガン妃を批判したことがきっかけで怒鳴り合いに、果てには…。
回顧録から:「兄は私の襟をつかみ、私のネックレスを引き裂き、私を床にたたきつけた」
その翌年、ヘンリー王子とメーガン妃は王室を離脱しました。
英国王室に詳しい多賀幹子さん:「自分たちは被害者であると、繰り返し繰り返し強調していますね。王室離脱したことに関して、自分たちが悪いのではなく、王室が非常に冷淡で人種差別を受けたからと」
対立する兄弟の仲を取り持とうと、チャールズ国王が2人を引き合わせますが…。
回顧録から:「私自身よりかなり進んでいた、彼(ウィリアム皇太子)の驚くべきはげっぷり」
波紋はイギリス国内だけにとどまっていません。
回顧録から:「私はあの25人を人間とは思わなかった。彼らはチェスの駒でした」
ヘンリー王子が空軍に在籍した際、“アフガニスタンで25人を殺害した”という記述に怒りの声が広がっています。
イギリスの空爆で親族を失った人:「国際社会はヘンリー王子を裁判にかけるべきです」
批判は身内からも…。
元英国軍指揮官:「世界中にいるイギリス兵や元兵士へ攻撃を試みようとする人々が出てくる」
英国王室に詳しい多賀幹子さん:「英国全体を危険に巻き込む恐れがある。非常に深刻な言ってはいけない言葉だったのでは」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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