中国“ゼロコロナ終了”日本へ 陽性者も…需要激減? 検査キット工場“1000人解雇”(2023年1月9日)
中国は8日から新型コロナウイルスの水際対策を撤廃し、ゼロコロナ政策が終了しました。2週間後に迫る大型連休「春節」に向けて、延べ21億人規模の大移動が始まります。
■日本へ続々…陽性者も「隔離されていた」
8日、成田空港に到着した中国からの直行便。
上海からの便・ビジネスで来た男性:「コロナの関係で、行き帰りの隔離期間が長すぎるので、3年来られなかった。今は解禁したので、早速来ました」
これまでは、コロナ禍で親戚を訪問するためのビザが申請できませんでした。久々に顔を合わせることができた親子は喜びもひとしおです。
日本在住の娘:「4、5年会えてないです。私も帰れなかったので、今回はお母さんを呼んできました」
北京からの便で来た母:「うれしいです」
同時に始まった、中国本土からの入国者に対する水際対策の強化。日本政府は、中国からの直行便での入国者には出国前72時間以内に受けた陰性証明書の提出を求め、PCR検査などを義務付けています。
そのため、午後5時に成田空港に着いた母親が、ロビーで娘と会えたのは3時間後のことでした。
北京からの便で来た母:「PCR検査で何時間もかかりました。中には陽性の人がいました。隔離された後、連れて行かれました」
■アメ横 期待と不安「マスク着用して…」
外国人観光客に人気の上野アメ横。中国から海外に行くための観光ビザの発給は「順次再開」されるため、大勢の中国人観光客が日本を訪れるのには、もう少し時間がかかります。
アメ横商店街連合会 財務副会長・山崎好茂さん:「中国の感染状況が非常に気になるので。国内に入国する時に、(検査)が完璧にできているか心配ですよね」
アメ横商店街連合会 広報副会長・千葉速人さん:「前のアメ横に戻りつつあるので、それはありがたいけど。徹底してマスク着用とかして、来て頂くのが非常にありがたい」
■検査キット工場 労働者“1000人超”解雇
不安と期待が渦巻くなか、中国では、感染爆発による混乱が続いています。
デモ参加者:「金を返せ!!」
新型コロナの抗原検査キット製造工場の前で撮影された映像です。
警備員に向かって、怒鳴り声を上げながら、プラスチック容器を次々と投げ付けます。
警備員:「国の法律に違反する行為です。すぐに自分の意思で立ち去って下さい」
現地メディアによりますと、ゼロコロナ政策の終了で、抗原検査キットの必要性が低くなることを見越した工場側が労働者1000人以上を解雇したということです。
これに腹を立てた労働者たちが大規模な抗議デモを起こし、猛反発したのです。
4年ぶりに行動制限が撤廃され、延べ21億人が移動するといわれる中国の大型連休・春節は今月22日から始まります。
(「グッド!モーニング」2023年1月9日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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