【停戦期間中も戦闘継続】ルハンシク州で“集落砲撃”ロシアの謀略?◆日曜スクープ◆(2023年1月8日)

【停戦期間中も戦闘継続】ルハンシク州で“集落砲撃”ロシアの謀略?◆日曜スクープ◆(2023年1月8日)

【停戦期間中も戦闘継続】ルハンシク州で“集落砲撃”ロシアの謀略?◆日曜スクープ◆(2023年1月8日)

ロシアが一方的に提案した停戦は不成立となり、攻撃が継続された。東部ルハンシク州のハイダイ知事は6日、停戦期間中にロシアが、州内の都市に14回の砲撃、解放された集落を3回襲撃したことを明らかにした。クリスマス停戦は、ロシア正教会最高位のキリル総主教が、プーチン大統領に提案していた。キリル総主教は昨年9月、「聖なる統一ロシアの一部を、ロシアと敵対する国家に変えようとしており、ウクライナ国民に危機が迫っている」とし、侵攻を肯定する立場を鮮明にしていた。ウクライナは一方的な停戦宣言を拒否する態度を示した。
地域の約6割以上が破壊されるなど深刻な被害を受けた激戦地ドネツク州バフムト。攻防が激しさを増す同市では、両軍が一進一退の攻防を展開するなど消耗戦の様相を呈す。米シンクタンク・戦争研究所は6日、バフムト北東部・ソルダルでは、1カ月以上の両軍による激しい戦闘が継続していると報告、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が重点的な攻撃を実施し、ソルダルを制圧する可能性に言及した。一方、昨年12月初旬にバフムト東部に侵入したロシア軍に対し、ウクライナ軍は歩兵部隊による重点的な攻撃を加えた。12月22日には、バフムト東部からロシア軍を後退させることに成功。英国防省は3日、ウクライナ軍は、同地域に大規模増援を投入して警戒に当たっていると指摘した。
 西側諸国によるウクライナへの軍事支援が一層強化される。米政府は7日、歩兵戦闘車「ブラッドレー」50台の供与を含む、ウクライナへの新たな軍事支援を発表した。今回の軍事支援について、米国防総省・クーパー副次官補は、「ウクライナが何を必要としているかを常に考え、必要な時に必要なものを提供する」と述べ、装甲車両を提供する適切な機会という認識を示した。今回、初めて供与される歩兵戦闘車「ブラッドレー」は戦場で部隊を輸送するだけでなく、機動力と攻撃能力に優れ、領土奪還を目指すウクライナが供与を強く求めていた。一方、独政府は5日、ウクライナに歩兵戦闘車「マルダー」を供与すると表明。マルダーは、重武装の装甲車で、戦場で兵士を移動させるために使われ、主力戦車と共に配備されることが多い。また、仏政府は、装輪装甲車「AMX─10RC」を供給することを伝えた。台数や供給時期などの詳細は明らかになっていない。さらに、クレバリー英外相も、次期の軍事援助パッケージでウクライナに戦車を供与する可能性を表明した。
戦闘が長期化する中、欧米の装甲車や戦車の供与はウクライナ軍の抗戦を後押しする。安全保障とロシア情勢に精通する識者を招き、米戦争研究所の報告を基礎に最新情勢を詳報・分析する。
★ゲスト:駒木明義(朝日新聞論説委員)、高橋杉雄(防衛省防衛研究所)
★アンカー…杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事