【解説】新型コロナの全国死者数は過去最多の456人 インフルエンザも流行入りの中、春節が…医療現場の現状は?|TBS NEWS DIG

【解説】新型コロナの全国死者数は過去最多の456人 インフルエンザも流行入りの中、春節が…医療現場の現状は?|TBS NEWS DIG

【解説】新型コロナの全国死者数は過去最多の456人 インフルエンザも流行入りの中、春節が…医療現場の現状は?|TBS NEWS DIG

6日、全国の新型コロナウイルスの死者は過去最多となる456人になりました。季節性のインフルエンザも流行入りしている中、まもなく規制が緩和された中国では春節を迎えます。多くの人の移動が見込まれる中、医療の現場は今、どうなっているのでしょうか。

■8日から「春節」 中国の旅行会社の予約数は前年の6.4倍に

日比麻音子キャスター:
新型コロナウイルスそして季節性インフルエンザの現状を見ていきます。私も浅草の様子を見てきましたけれどかなり、外国からのお客さんが増えているなという印象を受けました。

さらに中国からのお客さんも増えるのではないかとみられています。というのも1月8日から中国では入国時の隔離などの規制が緩和されることになります。これに伴って、2023年の春節。1月の21日から27日という期間、中国のオンライン旅行会社では予約数、2022年と比べて6.4倍にも増えているということです。人気の旅行先としてはオーストラリア、タイ、そして日本も含まれています。

着物レンタル「大吉」大友雄介店長によると「期待度は100%。感染対策を万全にして、春節を楽しく旅行していただきたい」ということでした。一方で不安があるとするならば、中国のお客さんがいるということを過剰に恐れてしまう他のお客さんがいること、嫌だなと思ってしまう人がいることだそうです。

皆さん安全対策をとっていれば、みんなが楽しく旅行を楽しむことができるとも話していましたので、やはり正しく対策をしていく、恐れ過ぎないということが一つ大切だなと思いました。

■全国の死者は過去最多の456人 救急搬送先が「見つからない」事案も過去最多に…

日比キャスター:
ただ一方で、日本国内の状況というのも予断を許しません。

6日新規の感染者の数は全国で24万5542人となりまして、7県で過去最多。亡くなった人も456人と過去最多です。

このような中、季節性インフルエンザも流行入りしたとみられています。30の都道府県で流行の目安を超えました。

一方、救急搬送先が見つからなかったという事案の件数なんですが、12月26日から1月1日にかけて7158件、過去最多となりました。

東京消防庁の関係者によると「新型コロナウイルスに感染していて、重症化した90代男性の搬送に8時間もかかった」ということです。非常にひっ迫している様子が伝わってきます。

この現状についてひなた住宅クリニック山王の田代和馬院長にも伺いました。

先生が診察した患者のうち7割ほどが新型コロナウイルスの患者、一方で3割が季節性インフルエンザということです。

患者さんの多くは、外来のひっ迫で診察が受けられず症状が悪化してようやく病院にたどり着いたというケースや、病院にたどり着けなかった。なかなか電話が繋がらなかったという状況もあるそうです。

■新型コロナとインフルの「時間差感染」に注意 「少し慎重になってほしいなっていうのが現場からの率直な思い」

日比キャスター:
さらに新型コロナウイルスとインフルエンザ、時間差で感染すると、田代先生によると「新型コロナに感染し、体に強いダメージを受けている状態で、インフルエンザに感染すると高い高熱や、動けなくなるなど悪化するケースがみられる」ということです。注意しなければいけません。

とにかく発熱をした場合、まずは検査キットや病院で新型コロナウイルスかどうかということをまずは確かめることが重要ということです。

そこで感染していると分かれば、すぐに病院に行ったり相談したり電話をかけたりする。一方で我慢をしないということが大切だと話しています。

ホラン千秋キャスター:
現状、社会を動かしていこうという方向になっています。何か自粛が呼びかけられているわけではない、そんな社会のムードと医療の現場を何か比べてみて感じることはありますでしょうか?

ひなた住宅クリニック山王 田代和馬院長:
正直、今の現状では患者さんがとても多いです。特に年末年始から今にかけてはもう次から次に発熱患者が来て調べればコロナで、一部がインフルエンザかという状況です。正直もう目の前のことをさばくにもう一生懸命になってますので、社会のことまで思いがもう至らないということが現実なんです。

ただ昨日も患者さんですごく状態が悪化してる人が居ました。119をしてからですね。3~40分ぐらい、救急隊にすら電話が繋がらないということが起こりました。やっぱり現状は患者さんが非常に増えていて、医療現場も本当にもう限界まで動いていて、救急も限界まで動いてるっていうのが現状。40分も救急隊にすら電話繋がらない。そういう厳しいことが起こってる。

今朝、くも膜下出血の患者さんがいたんです。その方が昨日の夜、もし同じような状態だったら果たして救命できただろうかと、考えるとすごく肝が潰されます。

やはり今、感染拡大期においてはやっぱりリスクのあることは、少し慎重になってほしいなっていうのが現場からの率直な思いです。

若新雄純 慶応大学特任准教授:
この2年間インフルエンザにかかる人が相当減り…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230106-6060653)

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