福袋バトル 外国人も参戦…観光客“爆買い” 127万円バーキン“即決” 中古品人気【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年1月6日)
年が明け、百貨店などでは新春恒例の初売りが始まっているが、各地で多くの買い物客でにぎわっている。こうしたなか、東京・秋葉原で福袋を巡って警察が出動するトラブルも起きた。
■「順番を無視するとは…」福袋を巡りトラブル
元旦の秋葉原。パソコンショップでは開店と同時に、福袋などを買い求める客が次々と来店した。
福袋を購入した人:「こんな感じで(パソコンの)パーツが色々入ってる。普通に買うと31、32万ぐらいなので、だいたい7、8万ぐらいお得かなっていう感じ」
秋葉原では、福袋を巡って警察が駆け付けるトラブルも起きた。
「下がってー。警察呼ぶよ。警察呼ぶよ」「やばいです。救助」などと、人だかりの中で飛び交う怒号。押し倒されて仰向けになってしまった人や、起き上がれずに座り込んでしまう人もいた。
中古パソコンなどを販売する店舗で、2日に行われた初売りに客が殺到した。
目撃した男性客:「僕が行った時には、すでにお客さん同士がもめているという形になっていました。あれに巻き込まれたら、けがとかしたりとか持っている物が壊れたりするかなと想像しました」
お目当ては「不幸袋」と書かれた2023円の福袋だ。
目撃した男性客:「ちょっと壊れたようなノートパソコンとかが入っていたりするので、使える人には使えるけど、使えない人には全く使えない物になりますね」
50個の不幸袋に対し、店頭に詰め掛けた客はおよそ70人いた。
目撃した男性客:「開店の合図がありましたら、並んでいた方、皆さんが走り出しまして、行ってみたら動画にあったようにもみくちゃになっていました」
店側が事前に告知していた注意書きには、「先着順とは申しましたが、並んだ順ではないので、早めに並んだから買えるわけではありません」と書かれている。
並んだ順ではなく「早く福袋を手に取った人が買える」というルールだったため、我先にと客が一斉に店に押し寄せたのだ。
目撃した男性客:「僕自身がまさか並んだ順番を無視するような形でやると全然、想像していなくて。他の店舗さんだとちゃんと整理券配ってやっているのに、そういうことをやらずに、こういうことになったのは、すごく残念だなと感じますね」
あまりの事態に、警察が駆け付ける場面もあった。今回のトラブルを招いたことについて店側は、「コロナの規制が明けた初売りで、スタッフを配置して客にはこう並んで下さいと管理していたつもりだったが、あのようになってしまったのは、我々も少し読みが甘かったとも思っています」と話している。
■ハワイ旅行やダイヤモンド…初売り&福袋
松屋銀座に、朝から大行列。空から見てみると、その長さがよく分かる。この日、都心の最低気温は2℃。朝の寒さに耐えながら、並ぶ人たちの姿があった。
並んでいる人たちのお目当ては、福袋と初売り。化粧品やハワイ旅行、冷凍食品、ダイヤモンドなどが破格の値段で用意されている。
中でも、デパ地下が大にぎわい。熱気に包まれていた。
福袋を購入した男性:「(Q.いくつ買った?)全部で15、16(買った)。日頃やっぱり、色んなお店高くて中々買えないので、福袋だとまとまって、倍くらい入っているので。やっぱりお正月にたくさん買って、3万か4万くらいだと思います」
■福袋8点購入 留学生「めちゃくちゃ安い!」
福袋に魅了されるのは、日本人だけではない。外国人観光客は、福袋を買うために、スウェーデンから来日したという。
スウェーデンの観光客:「ユーチューブとインスタグラムで福袋を知りました。以前も日本に来たことがあって、福袋が欲しかったのでこのタイミングで」
セーターやブラウスなど、5点を激安価格で手に入れた。
開店一時間前に、池袋の専門店街に着いたアメリカ人の学生。開店と同時に、大好きなキャラクターグッズの福袋を手に入れると…。今度は隣にある店舗の福袋の列へ。次々と福袋を買い足し、全部で8点を購入。総額は、およそ4万円。自宅にて早速、中身をチェックする。
アメリカ人の留学生:「ジャケット。良い感じ」
ジャケットやブラウスなど総額3万円以上する商品が、7990円。もう一つの福袋も、総額3万円以上の商品が詰まって、1万1000円。
アメリカ人の留学生:「1ドル130円?だからめちゃくちゃ良い、安い」
■靴を“11足”購入 家族で“250万円”使用
“爆買い”されているのは、福袋だけではない。日本で年末年始を過ごそうと、台湾から来た家族。大きなスーツケースは、買い物に備えてほぼ空っぽだという。
台湾から来た家族:「予算は100万円以上です」「今は円安なので、買いやすいです」
さらに、遅れて合流してきた親戚も…。
親戚:「(Q.そのスーツケースも空なんですか?)そうです」
合計9人の家族旅行。東京のほか、山梨や群馬にも足を延ばしたという。そして、年越しは増上寺へ。もちろん、買い物も大量。帰国して荷解きをすると…。
台湾から来た家族:「たくさん洋服を買ってきました」「化粧品もね」「まだ、こんなに開けてないスーツケースがあります」
スーツケースは新たに日本でも買い足し、14個を持ち帰った。家族に5日、連絡を取ってみると…。
娘:「私と妹は財布を買いました。1つ7万円でした。両親は靴を買うのに夢中で、次の予定を忘れたのよ」
母:「11足も買ったの」
服や靴、食品などを購入。全員合わせて、250万円以上、使ったという。
■母“現金紛失”も…「旅行は良かった」
一方、日本に留学中の娘に会うため旅行に来たという女性。
母:「娘に会うのが久しぶりなのよ」「(Q.いつぶりですか?)3カ月ぶりです」
娘:「久しぶりじゃないじゃん」
母:「母親にとってはすごく久しぶりなの」
親子水入らずの旅行。その予算は?。
母:「100万円分を両替しました。ホテル代はもう払ったから、現金は食事と買い物だけに使います」
しかし、5日に連絡してみると…何やら浮かない様子。
母:「ホテルに70万円を忘れてきたみたい」
なんと、両替した現金を紛失。女性はホテルに連絡するなどして、探しているという。
母:「(旅行自体は)娘が良いスケジュールを組んでくれて、ゆっくりできて良かったわ」
■中古品でも“良い状態”…外国人客に人気
年末年始、外国人観光客の爆買いは、中古ブランド品の販売店でも。こちらのお店には、エルメスやルイ・ヴィトンなど高級ブランドの中古品がずらりと並ぶ。
香港からきた女性のお目当ては…。
女性:「日本でエルメスのバーキンを探しに来ました。実は、珍しい色を探しています。予算は決めていません」
来店して5分、すぐに気に入ったものが見つかったようだ。こちらのバッグ、値札を見ると…税抜き127万円。円安でお買い得とはいえ、かなり高額ですが、即決で購入した。
女性:「状態も良いし、すべて良いです。完璧な買い物だと思っています。(日本は)90年代中期の古い商品でも、非常に良い状態です。日本の販売店で買い物する理由の1つですね」
日本人はものを丁寧に扱うため、中古品でも良い状態ものが多いと外国人に人気だという。
■“オンライン”で販売 約292万円バーキンが…
先月、銀座の店舗から台湾向けにオンライン販売会が行われた。
配信映像を見て気に入った商品は、リアルタイムでコメント欄に購入金額を書き込むか、個別メッセージで購入意志を伝えると、買えるという仕組みだ。
販売スタッフ:「きょうは高額な商品を紹介していきます」
エルメスのバッグの販売価格はおよそ31万円。
販売スタッフ:「底幅と高さは18センチで、厚さは14センチです。角はきれいで、中もきれいです。4つの底鋲はいずれもすり減っていません」
スタッフは商品をカメラに近付け、説明していく。コメント欄を見てみると「72000元」の文字。およそ31万円と高額にもかかわらず、すぐに購入者が現れた。
他にも高額商品が次々と売れていく。この日、最も高額な商品はエルメスのバーキン、およそ292万円。ユニークなペイントが特徴。
販売スタッフ:「これ本当にユニークで、見たことがないデザインです。すごく新しいです。使った跡がほとんどないです。特別な物が好きな場合、これを逃さないで下さい」
スタッフが状態の良さや珍しさを説明するものの、購入者は現れなかった。
バッグを棚に戻し、他の商品を説明していると別のスタッフが、突如バーキンを運び出す。
スタッフ:「(Q.売れていないようだった。どういう状況?)先ほどはお客さんから声が出ず、1回引いたんですけど、気になったお客さんがもう1回コンタクトを取ってきて、そこで買いますって」
一番高い商品が売れたとあって、スタッフも思わずガッツポーズ。
時計やジュエリーは、宝石の輝きがよく見えるようカメラに拡大レンズを装着。47万円ほどのジュエリーなどが、次々と売れていく。オンライン販売で、総額1100万円ほどを売り上げた。
Kーブランドオフ 営業本部・高木啓行本部長:「今年は非常に年末年始、海外のお客様が多かったです。去年に比べて(全体で)約3倍弱ぐらいの売り上げになっております。ありがたいですね」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年1月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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