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【知床観光船事故】”KAZU 1″引き揚げ費用は10億円超え?負担は誰が…
北海道・知床半島沖の海底で発見された観光船は、通常の潜水方法では到達できない、水深115メートルに沈んでいます。海上保安庁は、「飽和潜水」という方法で、行方不明者の捜索を行うと明らかにしました。専門家は、“命がけの作業”だと話します。
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北海道・知床半島沖の海底に沈んだ船は今、どのような状況にあるのでしょうか。「KAZU 1」から最後に連絡があったのは、先月23日、カシュニの滝付近からです。海上保安庁によると、4月29日、沿岸から西に約1.3キロ先の海底で船体が発見されました。
その水深は115メートル。これまでの水中カメラを使った調査では、船首はほぼ南方向を向いていて、船体の傾きは30度ほど。さらに、後方の扉が開いていましたが、人影などは確認できていないということです。
通常の潜水方法では、人が到達できない水深に沈んだ「KAZU 1」。海上保安庁は2日、今月中にも新たな「飽和潜水」という方法で、行方不明者の捜索を行うことを明らかにしました。水深100m以上の潜水を実現する、特別な潜水方法です。
海上自衛隊による訓練の様子がYouTubeに公開されています。水深100m以上の海中で作業するためには、“加圧タンク”の中で一定期間を過ごす必要があります。
海上自衛隊 潜水員
「(潜水は)深度が深くなればなるにつれて、作業時間の長さにつれて色々な制約をうける。呼吸・ガスの管理だったり」
潜水員は、陸上にいるときから気圧を変えられる部屋にこもり、事前に体を慣らします。その状態のまま、海の中へ潜ります。目標の深さに到達したときには、すでに体が高い水圧に慣れているため、外に出て作業ができるのです。
ただ、元海上自衛官の安倍淳さんは、“命がけの作業”だと話します。
水難学会副会長 元海上自衛官・安倍淳氏
「(飽和潜水は)非常に難易度が高くて、システムも複雑。水深120メートルだと13気圧になる。バスケットボールを沈めたら、ソフトボールくらいになる。それだけの圧力が全周からかかる。そういうストレス」
――その状況で、どのくらいの時間作業ができる?
安倍氏
「あの水深だと、恐らく20分とか30分(が限界)」
さらに、船体が古いため、引き揚げにも時間がかかるといいます。
安倍氏
「引き揚げるときに壊れるのが心配。今、“卵の殻”を引き揚げようとしている。非常にゆっくりと揚げなきゃいけない。最大ではおそらく、月単位の仕事になる可能性があります」
引き揚げに時間がかかるほど、増えていくのが費用です。8年前、韓国・珍島沖で起きた大型旅客船の沈没事故では、韓国メディアによると、船体の引き揚げに3年を要し、100億円もの費用がかかったといいます。
――(KAZU 1では)費用はどれくらい?
安倍氏
「数十億って形に、10億を超えるお金になってくるんではないかと。その費用負担を誰がするのかってことですよね」
今回、「KAZU 1」の海底調査を行うのは、海上保安庁と契約した民間企業「日本サルヴェージ」です。契約金は8億7700万円で、国が負担するということです。ただ、船の引き揚げについては今回の費用には含まれず、事故を起こした「知床遊覧船」に請求するかは、慎重に検討するとしています。
(2022年5月2日放送「news zero」より)
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