マンション隣人を“暴力支配”? 60代男性死亡 32歳男逮捕…“異様な人間関係”浮上(2023年1月6日)

マンション隣人を“暴力支配”? 60代男性死亡 32歳男逮捕…“異様な人間関係”浮上(2023年1月6日)

マンション隣人を“暴力支配”? 60代男性死亡 32歳男逮捕…“異様な人間関係”浮上(2023年1月6日)

 大阪府のマンションで去年11月、男性の遺体が見つかった事件で、生前、男性に暴行を繰り返したとして32歳の男が逮捕されました。男は男性の隣の部屋に住んでいて、異様な関係にあったことが分かりました。

■容疑者「じゃれ合うように…」

 今月4日、暴行容疑で逮捕された堺市の無職・楠本大樹容疑者。被害者は、隣の部屋に住む、当時63歳の唐田健也さんです。

 楠本容疑者:「していません。じゃれ合うように手でする程度の認識です」

 唐田さんは、暴行から数日後、何者かに殴られ自宅で死亡しています。

■誓約書へ署名…親族呼び出す

 浮かび上がってきたのは、2人の異様な人間関係です。

 楠本容疑者:「俺は金の管理を任されているんや」

 唐田さんの財布や通帳を預かっていたという楠本容疑者。なぜ隣に住む、年の離れた男性の金銭を管理するようになったのでしょうか。

 唐田さんの遺体が発見された日も、楠本容疑者は唐田さんの親族を区役所に呼び出したうえ、用意した誓約書への署名、捺印(なついん)を求めていました。その誓約書には、「弟が兄の借金を代わりに弁済する」などと書かれていました。

■専門家「支配・被支配関係が成立」

 マンション4階の隣同士。楠本容疑者による、唐田さんへの暴行は去年10月に知り合って以降、わずか1カ月の間で11回に及んだとされています。暴行は度々、区の職員に目撃されていましたが、通報されることはありませんでした。

 堺市中央区役所の職員:「被害者の意向を確認したうえで、通報しなかった」

 なぜ、唐田さんは助けを求めなかったのでしょうか。

 東京未来大学(犯罪心理学者)・出口保行教授:「2人の中に支配・被支配関係が成立していたと考えている。(支配されると)暴力を振るわれたとしても、自分が悪かったから暴力を振るわれたという解釈になる。そうすると、自分が悪くてこういう目に合っているから、助けてとは言えない」

 警察は、楠本容疑者が唐田さんの死にも関与した可能性があるとみて捜査をしています。

(「グッド!モーニング」2023年1月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事