“新春寒気”各地で積雪が増加 駅も埋まり交通にも影響が 20年ぶり-30℃の町も(2023年1月5日)

“新春寒気”各地で積雪が増加 駅も埋まり交通にも影響が 20年ぶり-30℃の町も(2023年1月5日)

“新春寒気”各地で積雪が増加 駅も埋まり交通にも影響が 20年ぶり-30℃の町も(2023年1月5日)

 新春寒気の影響で厳しい冷え込みとなり、日本一寒い街では今月2回目のマイナス30℃台を記録しました。こうしたなか、国が指定する「特別豪雪地帯」では、すでに平年の2倍近くも雪が積もり、わずか一晩で渡れなくなった橋も出ています。

 取材班は日本有数の豪雪地帯を目指します。しばらく走ると、雪は大粒に変わり、積雪もぐっと高くなります。新潟県魚沼市守門。今シーズン一番となり、積雪が2メートルを超えた集落です。上条駅は雪でどこまでがホームで、どこからが線路なのか分かりにくい状態となっています。夏場は緑に囲まれ、秘境駅の風格が漂う「上条駅」。列車も運休かと思いきや、そこは雪国。除雪をして走って行きます。

 地元の酒屋に勤める桜井真理子さん(70):「一日に2回(雪かきに)出ないと追い付かない」

 半世紀近くこの町で酒屋に勤める桜井さん。家の正面から裏手に回ると1階が見えません。

 地元の酒屋に勤める桜井真理子さん:「屋根の雪が落ちるんですよ。寒中なので溶けないので、積もる一方」

 イヌも元気に走り回る状況ではないようです。屋根の上の雪を下ろす男性。アンテナにも雪が積もっています。

 “新春寒気”の影響で、積雪が増加した各地。新潟県津南では4日から40センチ増えています。3階建ての建物。見ている方も怖くなるほどの高さで、雪かきに追われています。金融機関も屋根にはどっさり雪が積もっています。

 職員:「職員総出で駐車場周りとか、客に迷惑掛けないように除雪している。年明けに一気に降った。それでいうと大変」

 町総出で除雪に追われています。冷え込みも強まりました。

 浜田旅館3代目・濱田正志社長:「一日中ストーブをたいているが部屋の中がなかなか暖まらない」

 “日本一寒い街”とされる北海道陸別町。今シーズン2回目のマイナス30℃以下となりました。1月に2回、マイナス30℃以下になるのは実に20年ぶりのことです。

 浜田旅館3代目・濱田正志社長:「ここまでずっと冷え続けるのはなかなかない」

 町にある旅館。番組では6年前に取材をしていました。当時はマイナス20℃。お約束のバナナも用意していました。カチコチで氷になっています。

 住民(当時):「私が来た頃からみれば…昔は(マイナス)30℃もありましたから」

 そのマイナス30℃をすでに2回記録した今年。ただ、寒さで知られる街だけに“それ”目的の客もいるそうです。

 浜田旅館3代目・濱田正志社長:「あすも素泊まりで来る人が2、3人いる。寒い地域に来ても温かい食事と暖かい宿をご用意しています」

 取材班は福島県にある街を目指しました。完全に道路に車が放置されてしまっています。

 車の持ち主:「(車を離れてから)1時間経たないくらい。朝から晩まで(雪が)降る。一晩で1メートルなんて、ざら」

 普段は人が通れた橋も、とても渡れる状況ではありません。福島県の最も西に位置する只見町。国が指定する「特別豪雪地帯」でもあります。2013年には3メートルを超える積雪を記録。これは福島県内の積雪として最高となる量です。

 今年はすでに平年の2倍近くにあたる雪が積もり、福島県内でも1位の積雪量となっています。高校のグラウンド。冬場は2メートルほどの雪の壁が立ちはだかります。

 野球部員:「練習は、冬は体育館を他の部活と話し合って使う曜日を決めたり、駐輪場でトレーニングしたり」

 その雪質にも特徴があります。

 只見町役場・星一農林建設課長:「越後山脈にぶつかって(只見は)裏側なので山に当たって雪が降る。標高が低いので雪が水っぽくて重い」

 湿度が高く、粒が大きい雪が降るため短時間で雪が積もるそうです。

 只見町役場・星一農林建設課長:「(雪が)重いので高齢者は除雪するのが大変」

 ただ、雪国も辛いことばかりではありません。新潟県魚沼市にある天然温泉です。雪を見ながらの温泉が疲れた体を芯まで癒やします。

 利用者:「(雪は)毎日見飽きているから見たくない」

 こちらの温泉、客はほとんどが地元の人だそうです。

 利用者:「(Q.温泉どう)いやー最高だね。近くにこういうのがあるのは良い」

 “恵みの雪”となったのはスキー場です。金沢市にあるスキー場。まだ雪が少なく、中級・上級コースは今後オープンする予定です。

 スキー客:「なかなかきょうは良いコンディションだなと思いながら滑っていた」

 その金沢では観光名所「近江町市場」で初売りが行われました。カニも元気いっぱいです。

 買い物客:「いつも活気があって気持ちが良い所だと改めて思う」

 雪がうっすら積もった神奈川県箱根町。芦ノ湖では1年の湖の安全を願う“湖水開き”が行われました。こんな神事も行われます。神主姿の若者がジェットスキーに乗り、お清めを行いました。

 お清めをした男性:「滑っている時は寒さは感じなくて、風が気持ち良くて久々に滑れたので良かった」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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