「なだれ注意報」も…雪多すぎて“まるで壁” 行動制限ない年末年始で除雪急ピッチ(2023年1月4日)

「なだれ注意報」も…雪多すぎて“まるで壁” 行動制限ない年末年始で除雪急ピッチ(2023年1月4日)

「なだれ注意報」も…雪多すぎて“まるで壁” 行動制限ない年末年始で除雪急ピッチ(2023年1月4日)

 大雪の影響で北陸などで例年を大きく上回る積雪となっています。5日にかけては名古屋など東海地方に雪雲が流れ込み、平野部でも雪が降る可能性が出てきています。

 新潟は記録的な雪が続いています。新潟県湯沢町。積雪が133センチとなり、今シーズン一番となりました。正月休みも終わり、北国は雪と戦う日々が始まります。

 警戒が必要なのは雪だけではありません。

 新潟市の港で3日、釣りをしていた男性2人が海に転落。死亡する事故がありました。当時は風が強く、波も高かったということです。

 正月からの寒気の影響で荒れた天気が続く列島。各地で今シーズン一番の積雪となっています。

 全国一の積雪となったのは山形県肘折です。一面白く染まった肘折温泉。積雪は2メートルを超え、全国一となっています。危険が伴う高所での雪かきに追われます。4日午前中、何度か除雪車が作業を行いますが…すぐ道路は白く染まります。

 マイナス7℃となった札幌。凍てつく寒さのなか、多くの人が仕事始めとなりました。

 積もった雪が壁のようにそびえるのは北海道夕張です。年始も雪は待ったなしです。夕張市内を通る道道38号、雪で道幅がかなり狭くなっていて、車1台分しか通ることができません。雪で狭くなった道を譲り合いながら走る車。夕張では平年の2倍近くの雪が積もりました。

 帰省客の足にも影響がありました。

 帰省客:「34年間生きてきて見たことがなかった。ディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンみたいな状況。雪が舞うような状況は初めて」

 江別から岩見沢を走る列車の映像です。台風のように雪がたたき付けています。

 列車はポイントの故障で、2時間半近く止まっていました。ようやく吹雪の中を走り出した列車。帰省客も疲労困憊(こんぱい)です。

 帰省客:「雪の中をこいでいるような状況で、すごく待ったので息子も飽きて遊び始め、結構疲れた」

 車も大変です。百貨店から撮られた国道の様子です。視界がかなり悪い状況を走る車の列。1時間ほどで雪は少し収まりましたが事故もあり、渋滞が発生しています。

 3年ぶりの行動制限のない年末年始。宿はにぎわっています。

 湯沢ホテル・飯野克則支配人:「クリスマス以降、年末年始、ほぼ満室状態が続いて、(今週末からの)3連休が明けるまで満室が続いている」

 除雪に追われるのは、新潟県湯沢町にあるホテルです。雪を見ながらの露天風呂が旅の疲れを癒やします。クリスマス以降、年末年始にかけ、ほぼ満室という状況です。

 湯沢ホテル・飯野克則支配人:「今が一番ピークの忙しい時期なので、体調を崩さないように乗り越えていこうと」

 雪が降ればスキー客でにぎわいますが、その分、除雪も過酷さを増していきます。宿では屋根の雪下ろしを業者に依頼。その落ちた雪は従業員が除雪しなければいけません。

 湯沢ホテル・飯野克則支配人:「お客さんが転倒等しないように降り方が激しい時は一日に3回から4回除雪をする。あまり降りすぎて高速や国道が止まらなければいい」

 4日、全国で最も寒くなったのは、やはり“あの町”です。

 陸別町役場産業振興課・岡本朱音さん:「急な寒さに驚いてはいます。寒さとしては業務用の冷凍庫くらいの気温」

 “日本一寒い町”をうたう北海道陸別町。3日、マイナス30℃を下回り、4日もマイナス28℃となっています。地元の人も慣れることない、つらい“仕事始め”です。

 陸別町役場産業振興課・岡本朱音さん:「年明け前までかなり暖かかったので、通勤が憂鬱(ゆううつ)になるような寒さ」

 一方、お正月も仕事に追われていた人もいます。次々と水揚げされていくのはマグロです。年末から操業を続けていた漁船が帰ってきました。和歌山県の勝浦漁港で行われた新春恒例の初競り。およそ4000本のマグロが全国に出荷されました。

 三が日も終わって街にはいつもの光景が戻ってきました。多くの人は4日が仕事始め。そんな「仕事始め」の日。都内に、ひときわにぎわう場所が…。

 朝方の気温が1.3℃まで冷え込むなか、大通りを埋め尽くすほど集まった人。4日正午ごろには列はおよそ400メートルに。この先に一体何があるのでしょうか。すると見えてきたのは…神社の大きな鳥居。

 人が殺到していたのは、商売繁盛の神様も祭られている「神田明神」。千代田区のビジネス街に近く、4日参拝に訪れた人の9割が会社員や会社経営者だといいます。そのため、夜が明けた午前6時ごろはまだ参拝者はまばらでしたが…仕事が始まった午前10時ともなると境内は人だかりに。参拝するまで1時間ほどかかったといいます。

 商社に勤めているというグループは…。

 商社勤務:「ボーナスいっぱい入るといいなって…」「(Q.どのくらい(おさい銭を)かけた)50円くらい。50円で車買えるくらいのリターンもらえれば」

 創業20年目を迎えたコンサルティング会社の社長。

 コンサルティング会社・社長:「記念の日なので少しさい銭を奮発した」「(Q.奮発というのは)お札で入れました」「(Q.おいくらくらい…)まぁ…1000円ちょっとですね。今年は新事業を展開するぞ!新しくチャレンジするぞ!ゴルフで優勝するぞ!」

 神田明神にはこの三が日、およそ30万人が参拝し、コロナ前の水準に戻りつつあるといいます。「仕事始めの参拝」は5日がピークになるということです。

 「雪崩注意報」が出ている新潟県湯沢町から報告です。

 (佐々木快アナウンサー報告)
 越後湯沢駅前の旅館やレンタルスキーの店が立ち並ぶ目抜き通りに来ています。今も雪が降り続いていますが、地元の人に話を聞くと、年始ごろからずっと雪が降り続いているということです。特に4日は降雪が多かったようで、湯沢町では一日50センチの雪が降ったという情報も入ってきています。

 4日はスキーウェアの店に話を聞きました。まず見て頂きたいのは屋根に積もった雪です。3日も雪下ろしをしたにもかかわらず、一日でこれだけの雪が積もったということです。今も見てみると、雪の高さがかなり出てきて、2階の窓も少し見えづらくなるような積もり方をしてます。

 店では午後5時から営業が始まるということで、店の人は2時間前から店に来て、そして雪かきの作業をしています。今もちょうど雪下ろしの作業中です。長い棒、そしてブラシのようなものを使って屋根の雪を下ろしているところです。年末年始もお仕事をしていたということですが、同じように雪かきもずっとしてきたということです。

 湯沢町はウィンタースポーツでにぎわう観光地ということもあり、雪が降ること自体はうれしいということですが、雪があまりにも降りすぎると雪下ろし苦労などが増えてくるという話も聞こえてきています。

 この雪は5日も日本海側を中心に降り続く見込みです。引き続き落雪や雪崩に注意が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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